こんばんは、ブルです。
ある日ランチで訪れたラーメン屋での出来事。
席に案内され、買った食券を店員に渡します。
オフィス街でそこそこの繁盛店ということもあり、平日の昼間はにぎわっているわけなんですが、まあ待てど暮らせどラーメンが出てこない。
挙句の果てには私よりも後から入ってきた人のほうが先にラーメンを提供されているではありませんか。
「あれ?ラーメン屋にファストパスチケットなんかあったっけ?」
と思いつつも気のせいだろうと仏の顔で待っていましたが、またもや後に来た人にラーメンが提供されます。
完全に私の分忘れ去られてるな…と思い、周りに同じ会社の人もいたので恥ずかしい気持ちを抑えつつ、店員に勇気を振り絞って言いました。
「あのーすいません、かなり前から頼んでるですけど…」
すると店員さん、申し訳なさそうな感じもなく、何事もなかったかのようにラーメンを着丼させたのです。
その時周りには同じ会社の人も何人かいて苦笑いしているのが見て取れました。
もう心の中がイライラで埋め尽くされ、恥ずかしい思いと怒りとでラーメンの味もしないほどでした。
余談ですが、そのラーメン屋には二度と行っていません。
ないがしろにされていると感じると怒りの感情がほとばしる
飲食店でこういうミスを受けることが私は本当に多いんですよね。
おしぼりや水を忘れられるなんてことしょっちゅうです。
「考えすぎだよー」と言われれば確かにそれまでなのですが、当事者の私からしてみれば「なんでこれだけお客さんたくさんいてよりによって私だけこんな目に遭わないといけないのか」と思ってしまうのです。
他の人も同じような雑な扱いを受けているのならまだしも、私だけ軽い扱いを受けた時に特に怒りを感じます。
ついこの前もごはんがお替わりできる飲食店で、妻が頼んだお替わりはすぐきたのに私のだけがひたすら来ず、声をかけてやっとくるということもありました。
私幽霊扱いされてる?そんなに存在感ない?と思い悲しくなることがあります。
悲しいというより怒りですね。
あと、私が店員さんを呼んでも気づかれないのに、他の人が呼ぶ声にはすぐ対応された時なんかもイラっとします。(たぶん私の声が小さいだけ…)
HSPの繊細さと見捨てられ不安で怒りが増幅される
飲食店ですら怒りが湧くのであれば、職場など自分とつながりのある人たちが集まるところだとよりいっそう繊細になります。
挙げればきりがありませんが、こういった他社と比べて自分が軽く扱われているということにひどく敏感です。
飲食店での店員のミスというのは、普通の人であれば「よくあること」「たまたまミスをしただけ」と受け流すことがほとんどなのでしょうが、私の受け取り方は違います。
「私のことを軽く扱っている。馬鹿にしている。下に見られている」
こういった被害妄想に駆られてしまうことがあるのです。
これは、私が生まれ持った繊細な気質(HSP)と、アダルトチルドレンからくる見捨てられ不安によって物事を歪んだ観点で見てしまうことが原因です。
要するに、相手の行動の背景には自分に対しての悪意があるんじゃないかと思ってしまうのです。
相手がミスを認めて必死に謝ってきたらば「あーやっぱ忘れてたんだ。じゃあしょうがないよなー」と思って怒りの感情も静まるのですが、謝りに誠意が感じられなかったりすると、その態度までも敏感に読み取って更に怒りが募ります。
怒りを爆発させやすい
HSPでアダルトチルドレンの私は気質ゆえのストレスをため込みやすく、感情のコントロールも苦手です。
私は内心怒りを感じることはよくあるものの、それをあらわにすることというのは滅多にありません。
妻からも全然怒らなくて優しいよねと言われます。
「普段怒らない人が怒ると怖い」とはよく言いますが、その通りです。
そういう人に限って怒りたい時に我慢をし、我慢が積み重なっているので我慢できなくなった時の反動が大きくなるのでしょう。
私もこれと似た感じです。
上記のような怒り爆発が、昔は年に1、2回ありました。
年を追うごとに頻度は減っていきましたし、今は怒りを感じたとしても制御できるようになってきているのでそんなに心配はしていません。
怒りをコントロールする方法
怒りを爆発させては、取った行動によっては一瞬で全てを失いかねません。
そうならないためにも、怒りを抱いた時に適切な行動を取り、怒りを最小限に抑えることが重要です。
今回は私が怒りをコントロールするために使ったたったひとつの方法をご紹介します。
アサーションで自分の意見を伝える
私が怒りを募らせていた一番の原因は、自分の意見を伝えなかったことです。
ラーメンが来なくてもずっとイライラしながら待っているだけでした。
イライラが募る前に一言、「注文通ってますか?」と確認できていれば怒りでいっぱいになることもなかったでしょう。
この自己主張をする時に気を付けるポイントがあります。
それは、自分の意見を述べるだけでなく、相手の気持ちを考えることです。
例えばラーメンの事例でいくと、
「注文ちゃんと確認されてますか?」だと少々棘のある言い方になってしまいますよね。
そこで、主語を「私」に置き換えるのです。
「私はラーメンを随分前に頼んだんですが来なくて困っています。注文は通っていますか?」
このように伝えることで、相手にきちんと意志を伝えつつも思いやりを示すことができます。
そして早い段階で自分の意見を伝えることで、相手の悪意などではなく単なる店員のミスの可能性ということが早くわかればその後の怒りを膨らませることなく落ち着いておいしいラーメンを食べることができたことでしょう。
このような伝え方は、アサーションというコミュニケーションスキルのひとつで、自己主張が苦手な人にはぜひトレーニングして身に付けてほしいですね。
そもそも自己主張が苦手なHSP…どうすればいい?
その自己主張ができないからイライラが募る、と言われれば確かにその通りです。
言葉を選びすぎたり、相手のことを考えるあまり主張することを控え、耐えることを選んでしまうHSPです。無理もありません。
気質や性格を変えることは難しいでしょう。
そんなHSP、アダルトチルドレンは自己主張を繰り返し行い訓練する必要があります。
Yes but法ではなく、Yes andを使う
Yes butだと、「そうだよね」と一回相手の主張を呑み込み「でもね」と反対の意見を述べることでしょう。
しかし、Yes andであれば、「そうだよね」の後に、「更に〇〇すればもっといいかも」と意見を肯定しながら自分の考えも伝えることができるため、相手との関係をそこまで気にする必要がありません。
これを習慣化することから始めてみましょう。
最後に
私のように主張ができず我慢してイライラするという経験をしているHSPやアダルトチルドレンは多いと思います。
我慢=強いではありません。
然るべきときには発言できるのが本当に強い人で、かつ自分をしっかり持っている人といえるでしょう。
自尊心の低さを行動・訓練することで少しずつ高めていきたいものです。
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