こんばんは、ブルです。
「私はこのビジネスで、わずか3ヶ月で月100万円を稼ぐことができるようになりました!」
最近こんな広告を見る機会が増えました。
(特にYouTube広告)
今までこういった怪しいビジネスの勧誘というのは、こんなに堂々とメディアで流れたことはなかったように思えます。
たいていもう数年以上連絡を取っていなかったような旧友から突然「久しぶり!元気?今度飲み行かない?」みたいな感じで連絡がきていそいそと行ってみると、急に怪しいビジネスの話になり、知らない第三者が登場するというような流れが鉄板でした。
私が受けたビジネス勧誘の体験談

私も過去ビジネスの勧誘を一度受けたことがあります。
ちょうど20代半ばの頃、田舎から少し街中に引っ越して周りに友達もいない頃、私は友達作りに励んでいました。
街コンなどに参加し、友達できて、あわよくば彼女なんてできたら最高だなーなんて思いながら顔を出していたのです。
今思うと街コンなんてビジネス勧誘のはびこる最たる場ですよね。
当時田舎から出てきたばかりの純粋無垢な私は、そんなところに無防備にもホイホイ出かけていたのです。
そんな中、私よりも3つくらい年下の同性と仲良くることができ、よく飲みにいくようになったり、彼の家に遊びにいくようになったのです。
ある日カフェに誘われて…
その彼からある日カフェに誘われたため行くことになりました。
いつも飲みに行くことはあってもカフェに誘わたので少し違和感はありました。
いざ話はじめるとどこかソワソワしている。
するといきなり、
「僕には夢があるんですよね。いい車に乗っていい家に住みたいんです。○○さん(私のこと)には夢ってありますか?」
と言ってくるんです。
私は元々警戒心が強く、相手のいつもと違う雰囲気の変化なども敏感に感じ取っていたためすぐに、「ああ、これはビジネスに勧誘されるな」と察したのです。
というか、勧誘するにしてもこの友達が下手すぎですよね。
そして漠然と夢もなかったので答えられずにいると、「いい車乗りたいですよね!?」と半ば強制的にyesを取りにきた上に、「いいビジネスの話があるんです!」とつなげてくるというお粗末な勧誘。
こんなものに引っかかるはずもありません。
第三者の存在
「ビジネスの話」と言われた瞬間、ああ、これは面倒くさいからもう帰ろうと思った時でした。
突然先輩らしき人でしょうか、目の前で敬語で電話を始めます。
終わったかと思うと、
「実は○○さん(私のこと)に会わせたい人がいます。ちょうど今近くにいるんですよ。」
と言い出したのです。
あまりにもやり方がベタすぎてこちらも苦笑い。
もう一人きたらもっと面倒くさいことになると思いイヤイヤオーラを目いっぱい出します。
断るのですが、なかなか帰らせてくれない友人はまた電話を始めます。
「いやあ、ちょっと厳しいですね。」
などとコソコソ話をしているのが聞こえます。
電話を切った後、極めつけに
「先輩が焼肉奢ってくれるみたいなんでこれから一緒にどうですか?」と。
もうあきれてしまって「いや、もういいよ」と制止を振り切り帰ったわけです。
台本に書いたような下手な勧誘だったので救われました。
あとから知ったのですが、私が勧誘を受けたビジネスというのはいわゆるマルチ商法でした。
その友人の共通の知り合いと話した時に発覚したのです。
怪しいネットビジネスが用いるたったひとつのわかりやすい特徴とは

最近ではマルチ商法の話をあまり聞かなくなったかわりに、怪しいネットビジネスが横行するようになりました。
冒頭で述べた短期間で儲かるという趣旨の広告の話もそうです。
ネットビジネスの勧誘の場となりやすいのが昔は喫茶店などでしたが、今ではYouTube広告やTwitterなどのSNSが入り口になり、全国どこに住んでいてもネットビジネスならできるという利便さをも訴えているわけです。
先に申し上げると、だいたい怪しいネットビジネスの内容というのは、ふたを開けてみると高額な情報商材を売りつけるとか、何かに入会させるとか、人を紹介させる、物を売らせるものがほとんどです。
稼ぐ仕組みがわからない
怪しいビジネスをどう見抜くかについて、たったひとつ簡単な方法があります。
それは、稼ぐ仕組みがどうなっているかを公開しているかどうかです。
考えてみてください。
自分の仕事を決める時に求人誌や求人サイトを見ると思いますが、そこには必ず給料や業務内容が書かれていることでしょう。
それによって、ビジネスの仕組みがどうなっているのかある程度わかります。
しかし、その求人内容のところが下記のようになっていたらどうでしょう。
給与:要相談(完全歩合制)
※3ヶ月で100万円稼げる人もいます
業務内容:説明会にてお話します
※当日は優しい先輩が説明しますのでお気軽にお越しください。
こんな求人あったら怪しすぎて絶対申し込みませんよね。(よほどお金に執着しない限り)
しかし、怪しいネットビジネスの勧誘はというと、理想の人生像や多くの人が抱える悩み、失敗など、もっともらしい言葉を並べるだけ並べて肝心なところの話の一歩手前までしか話さないことが多いでしょう。
それもそのはず。
稼げる仕組みを情報商材として販売しているんだから先に教えられるわけがないんです。
たいてい数万円~数十万あるいは100万円以上もするような商材を販売して利益を得ているのです。
じゃあその商材を買ったからといって成果が出るでしょうか?
そんなことはなく、稼げるようになるのは一握りでしょう。
稼ぐノウハウは商材で教えているものの、けっきょく実践するのは本人です。
本人の熱意、作業量やセンスが関係してくるため、普通にサラリーマンをやっている人だと普段の生活で忙しすぎて注力できず、けっきょく稼げることなく終わることになるのです。
考えてみてください。
簡単に月収数百万稼げるわけがあると思いますか?
実際それだけ稼いでいる人もいるでしょう。
でもそういう人というのは、人の見えない部分で死に物狂いで努力している人です。
じゃあその死に物狂いの努力を、一日朝から晩まで忙しく働いているサラリーマンが副業に費やすことができるかといったらほとんどの人は無理でしょう。
だからごく一部の人しか稼げないといっているのです。

怪しいネットビジネス勧誘の流れ
私が見てきた怪しいネットビジネスの勧誘の流れはこんな感じです。
入り口は、YouTubeなどの広告からランディングページに誘うケースや、SNSで個人が誘ってくるケースなどがあります。
入り口が広告の場合
広告をクリックした場合、その宣伝しているビジネスのサイトに移動します。
サイトの構成はだいたいこんな感じ。
- 理想の人生や人が悩みと感じている部分をたくさん並べて同意を誘う(yesを取る)
- その悩みというのはたいていお金があれば解決できるものである
- 私(たち)が行っているビジネスをあなたも行えばたくさん稼げるためその悩みを解決できる
- 月収100万とか、短期間で稼げることをうたい文句にしている
- 華々しい成功談のインタビュー(複数)
- もし今の状況を変えたいならまずは無料の説明会へどうぞ
- 名前や電話番号、メールアドレス、LINEなどの登録へ誘導する
登録したらどうなるか、説明会に行ったらどうなるか、私は行ったことがないのでわかりません。
そもそも無料の説明会というところが肝になってきます。
無料の説明会にはビジネスの主催者や、参加している人たちが来ることでしょう。
普通であれば会場代は主催者側が費用負担するでしょうし、会費を集めないのであれば説明会に時間を使った分その人たちはタダ働きになるわけです。
ではなぜそこまでして無料の説明会が開くのか。
答えは簡単です。
その後、何かしらの方法でその参加者たちからもっと多くのお金が集められる見込みがあるからです。
「○○ビジネス 怪しい」「○○ビジネス 詐欺」などと検索すると、一見ビジネスの実態を暴くような記事が出てきますが、それも主催者側が怪しある可能性が高いです。
ゆくゆくは「詐欺」とか「怪しい」とかそういうキーワードで記事を書く人が出てくるのは目に見えていますから、先にそういう記事を用意しておいて上位表示させるようにしておきます。
そしてその記事には「○○ビジネスは詐欺?実際に入ってみた結果」などという目を引くタイトルになっているにも関わらず、最後には「怪しくないちゃんとしたビジネスです!」などと肯定して終わるようになっています。
そして不思議なのが、実態を暴く記事にも関わらず、具体的な業務内容とか収益源については触れられていないのです。
入り口がSNSの場合
SNSで怪しいネットビジネスに勧誘してくる人の特徴は、ダイレクトメール(DM)を送ってくるかどうかです。
- プロフィール欄に「稼いだ実績」や「稼げる方法」などのキーワードが見られる
- ほとんど絡んだこともないのにいきなりほぼ定型文のDMを送ってくる
- DMの内容は「儲かる」「豊かに暮らす方法がある」などと書き、LINEなどに登録させようとしてくる
- そこに具体的なビジネスの内容(仕事内容)などの記載はなし
- 実名も顔写真もなし
定型文にちょっと名前をつけ足したものをとりあえずフォロワー全員に送っているというのが見え見えですよね。
私もブログをこうして書いているのでそういったネットビジネス系の勧誘がすごいんです。
なので私はそういうDMが来た人は基本ブロックしています。
過去一度、「ビジネスをして幸せをつかみましょう」とDMを送ってきた人に以下のような質問をしました。
・どういうビジネスなのか
・具体的な作業内容を教えてほしい
・収益源はなんなのか
これらを返信したところ返ってきた回答は、
「文章では伝えにくいので電話じゃないと無理」
でした。
私はこの時点でもう怪しいビジネス以外の何物でもないと感じました。
こういうSNSで個人で活動している人の場合も、結果ふたを開けてみるとけっきょくはビジネスを主催している元締めのところにたどり着くケースがほとんどでしょう。
そもそも考えてみてください。
「儲かる話があるんですよ、どうか話聞いてください」って見ず知らずの人からDMが来た時に私がいつも思うのは、
「いや、だったらあなたはすでに儲かっているんでしょ?なんでわざわざDMまで送ってきて勧誘する必要があるんですか?」
これに尽きます。
結論:「積極的に勧誘してくるものは怪しい」でOK

私も副業としてブログを書いていますが、DMを送ってビジネスに勧誘したことは一度もありません。
なぜならブログで稼ぐのにTwitterのフォロワーなど人からお金を取る必要がないからです。
ではブログを書いて誰にお金をもらうのか?
それは私の場合、Googleや広告を出している企業からです。
私も過去に一時は、「ブログで稼ぐ方法を参加費1,000円で教えますのでカフェで交流会しましょう」などと企画を作ったこともあるのですが、そんなことはネットで検索すれば上手に教えているサイトはたくさんありますし、そもそも交流会など開かずとも私がこのブログで書いて公開すれば済むことです。
つまり2、3人から1,000円ずつもらってブログのことを教えるよりも、せっせとブログ書いてGoogleや企業からお金もらった方がいいということです。

怪しい・詐欺ビジネスかどうか見極めるために
最後に、ネットビジネスや稼げる話をDMなどで持ち掛けてくる人にこれだけは確認しておきましょう。
・特定商取引法の記載されたURL
・特定商のページに法人名(屋号名)、代表者名、住所の記載
・住所をGoogleマップで調べて建物があるか確認
・法人名、屋号名、本名をGoogle検索して怪しい検索結果が出ないか
特定商取引法のページがないという人からは絶対に商材購入しないようにだけはしておきましょう。
うまい話を持ち掛けられた時は用心深く見極めたいものですね。
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