こんばんは、ブルです。
今回は、今営業職をやっていて辛くてしょうがないとか、営業を今後やってみたいけど実際どうなんだろうと思っている人向けの記事となります。
私は30代半ばですでに7回もの転職を経験しています。
営業(個人・法人)、製造業(工場ライン作業)、配送業(トラックでの配達)、接客業(飲食店ウェイター、ホテルフロント)、コールセンター業務など様々です。
その中でもとりわけしんどかったのが営業です。
営業の何が大変なのか
やったことがある人ならお分かりかもしれませんが、営業の大変さは肉体的なものではなく精神的に消耗することです。
転職サイトを見ても特に営業職の募集が目立つのは、営業の寿命が短いことを物語っているのではないでしょうか。
実際営業は専門職と比べて比較的就職しやすい反面、辞めていく人が多いのも事実です。
昔、営業ではない部署にいた時の上司が、離職率が高い営業部のことを「営業は使い捨てだから」とぽろっと口にしていたのを今でも覚えています。
それでは営業がきついと感じる理由についてあげていきたいと思います。
ノルマ
ルート営業など稀にノルマなしの営業職もありますが、基本的にはノルマがある会社がほとんどと思った方がいいでしょう。
基本給が低く、歩合やインセンティブで稼げるようになっている会社も多く存在するため、数字をあげなければ給料も期待できません。
目標の上振れに応じて高いインセンティブが付与される場合が多い為、目標を100%達成したくらいだとそれはやって当たり前の数字とみなされ、給与に反映されないこともあります。
達成したら仕事の手を抜いていいわけではなく、更に上を目指すよう促されます。
そして月をまたいだ瞬間、実績はリセットされ、また「0」から目標数値を追わなければならないのです。
とんでもないキャンペーン
私がいた会社では、連帯責任を負わせるようなキャンペーンが用意されたことがありました。
どういうものかというと、個人の目標ではなく、チームの目標が達成しなければ歩合が出ないというものでした。
ですから、チームの中で数字をあげられない足を引っ張る人がいると、その人のせいでがんばっている人がインセンティブを獲得できないというものでした。
チーム一丸となって、一人はみんなのために、みんなは一人のためにの元貼りだされたキャンペーンだったのに、いざふたを開けてみると仲間同士の間で亀裂が入り、むしろ関係悪化するという最悪な事態を招いたのを覚えています。
上司からのパワハラ
数字をあげられない社員は必ずといっていいほど上司から邪険にされます。
怒鳴られたり、ひどい会社だと時には暴力を振るわれたりするのです。
今のご時世さすがに暴力はないだろうと思われるかもしれませんが、零細企業や小さいベンチャー企業ではまだまだそのような実態もあるようです。
会議や朝礼などでみんなの前で吊し上げにされて、激しく罵倒されたり笑いの種にされたりすることもあるでしょう。
今までそういう人たちをたくさん見てきました。
また、性格がおとなしい人はノルマを達成していようが攻撃の対象になったり、ストレスのはけ口にされることもあるかもしれません。
お客様に頭を下げ続ける必要がある
会社で上司に怒られたあとは営業時には契約を取らなければなりませんから、お客様に頭を下げ続ける必要があります。
神経をすり減らすとはまさにこのことです。
相手と対等の立場で話ができるぐらい気の強い人であればいいのでしょうが、常に腰の低い人や気の小さい人は疲れ果ててしまうかもしれません。
同僚との関係がギクシャクする
同じ会社で働く仲間であるはずが、会社は社員同士互いを競わせようとします。
そのため会社は、社内ランキングなどを貼りだしたり、インセンティブでできる人とできない人の差を際立たせます。
そうすると、営業員は自分の成績ばかりに固執してしまい、同僚にアドバイスしたり、成功事例を共有しようとせず、個人プレーに走ることになります。
ライバル視が進むと、優秀者への妬みの感情が生まれたり、逆に自分が成績優秀者の場合、下を突き放そうとしたり、追いかけてくる同僚を鬱陶しく思ったりするかもしれません。
社内で仲間たちと和気あいあいと仕事がしたい人には営業は向かないといえるでしょう。
役職についてしまえば楽?
役職についたら営業にも出なくなって頭を下げなくてよくなるとは限りません。
部下の営業に同行したり、部下のやらかしたミスの尻拭いやクレーム対応もしなければなりません。
自分が今まで受注してきたお客様の数も相当なものになっているでしょうから直接連絡がくることあるかもしれません。
クレームともなると役職に就く前よりも面倒な対応になるでしょうから、むしろ余計に頭を下げることが多くなるでしょう。
私がいた部署だと部長クラスでも平気で最前線に立って現場に出ていましたから、会社にもよりますが役職についたとしてもお客様に頭を下げつつけなければならないことに変わりありません。
そしてそのストレスが部下に向くという悪循環が生み出されているのです。
営業をやるメリットはあるか
さんざん営業の悪口を書いてきましたが、かといって営業がいなければ会社というのはまわりませんよね。
じゃあ何が楽しくてその人たちは営業やってるんだ?という話ですが、理由をいくつか考えてみました。
- 話好きで営業が天職だと思っている
- 歩合、インセンティブで稼げるから・稼ぎたいから
- 転職する先を見つける時間もない・面倒
- 会社、親が辞めさせてくれない
話好きと歩合ニーズの人はそのまま営業をがんばればいいと思います。
でも自分が向いていないフィールドで働くことがストレスになっているのであれば、転職も考えた方がいいかもしれません。
空気を読めない・読まない人は営業が強い
繊細な人ほど場の空気を読んでしまい、営業トークが左右されます。
しかし、根本的に空気を読めない人や、空気はわかっているけどスルーできる人は営業が強いです。
例えば営業を断る大きな理由として、経済条件があわない、つまり金額が高いということがあります。
相手が見積もりに引き気味だったり断っているにも関わらず、引き下がらず粘り強い営業を続けられる人であれば適職かもしれません。
向いていない人は遅かれ早かれ淘汰される
見極めのポイントを考えてみましょう。
- 営業に向いていて、かつ楽しい
- 営業には向いていないけど楽しい
- 営業に向いているけどツライ
- 営業に向いていないしツライ
1番はそのまま営業続ければいいでしょう。でもそれ以外は辞めた方がいいと私は考えます。
2は楽しいけど向いていない、つまり、実績があげられてないのであれば、どこかのタイミングで切られることになるかもしれません。
それでも楽しいといえる人はいないでしょう。
私の場合は4でした。
成績は人並みにあげてはいましたが、気が小さい為疲れ果ててしまったんですね。
自分には向いてない、定年退職まで続けられる仕事ではないなと思ったのであれば、早めに引き上げた方がいいと思っています。
日本人は「石の上にも三年」などという言葉もあるように、勤続することを美徳とするところがありますよね。
仕事を辞めることを恥だとか忍耐・根性がないなどとみなすのです。
中には営業に向いていないと思っていた人が、人が変わったかのように営業成績があげられるようになったなんて話を聞くことも珍しくありません。
私もそういう人を知っています。
でもその人というのは恐らく向いていなかったのではなく、真面目に努力してやってなかっただけなんだと思います。
適材適所という言葉があるように、自分がやりやすいフィールドで勝負するのが精神衛生上もっともいいのです。
それを無理してツライ仕事を続けて精神が病み、うつ病になってから辞めていくのでは遅いのです。
まとめ
生産性は高ければ高いほうが、自分のためにも会社のためにもなります。
営業が苦手、ツライ、向いてないと思うのであれば、その領域が得意な人に任せればいいのです。
会社は自分のことを何から何まで知っているわけではありません。ましてや心の中など知る由もないのですから、適切な人事、人員配置を会社に期待するのはやめましょう。
今は売り手市場とも言われています。
自分の気持ちに正直に行動してみるのもいいかもしれませんね。
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