こんばんは、ブルです。
今回は生まれ持ってして繊細な人たちであるHSPが遺伝なのかどうか、という点について考えてみたいと思います。
HSPとHSCの違いは?
ハイリー・センシティブ・パーソン(繊細な人)を略してHSPと呼ぶのに対し、HSCとはハイリー・センシティブ・チャイルドを略したものになります。
つまり、単純ですがHSPの子ども時代のことを指します。
HSPが生まれ持った気質で生涯直らないというウィキペディアの言葉がもし正しいのであれば、HSPは皆元々HSCだったということになります。
繊細で敏感、感受性が人一倍強い気質を持つ子どもたち。
私がHSPという言葉を知ったのはちょうど令和を迎えた頃のこと。
そしてHSPをどこかの国の博士なのか心理学者が提唱したのが1996年と言われています。
つまり、20年以上前からあった言葉にも関わらず、日本での認知度があがったのは比較的最近なのかもしれません。
ということは、自分はHSCなんだと自覚して大人になった子どもという人はほぼいないんじゃないかなと思っています。
私のように大人になってHSPを知り、昔はHSCだったんだと思いを巡らすような方がほとんどかと思います。
HSCの傾向
思い返してみると確かに子ども時代に良い思い出はなく、早く大人になりたいと思っていました。
私がどんな子どもだったかというと…
- 目立つことを嫌い、引っ込み思案で自分の意見が言えない
- 平和主義で敵を作らない
- 協調性・同調性が高く、優しい
- 承認欲求が異常に強く、自分のことを一人でも嫌っている人がいるだけで不安になる・そういう人に無理にでも好かれようと躍起になる
- 友達との距離の取り方がわからない
- 交友関係が広く浅かったり、限定的になったりと不安定
HSCが全てこれに当てはまるわけではもちろんないでしょうし、上記は多感な子どもにはありがちなことかもしれません。
ただ、HSCはその傾向が通常の人に比べて著しいということであれば、輪をかけて辛い状況にあったんじゃないかなと思います。
私の場合学校や外ではおとなしく、家ではやんちゃだったのでこの時からHSS型HSPの片鱗は見えていたのかもしれません。
HSSは自由度が増す大人になってからのほうが顕著に現れてくるのかなと思いました。
HSPは遺伝する?
ここで気になるのがHSPは遺伝するのか?という疑問です。
1996年提唱なら、私が令和元年で30代ということを考えると、親の世代である60代ぐらいの人たちは全く自覚がないんじゃないかと思うわけです。
色々調べてみましたが、遺伝的な要素も否定できないといった情報が多かったように思えます。
そうなると更に気になるのがこのHSP気質は父親譲りなのか母親ゆずりなのかという点です。
診断テストを親に照らし合わせて受けてみましたが、どうやら母親に強くその傾向が見られました。
しかも点数が私と3点しか違わなかった(私より高かった)ため、やはり遺伝要素はあるといえるかもしれませんね。
HSCの子どもに親がしてあげられること
親の世代がHSPを知らなければ当然自分の子どもをHSCだと思うこともないでしょう。
では自分がHSPだと知った親が、HSCの子供にしてあげられることは何かあるかという点を考えてみました。
HSP・HSCについて触れない
「知らないほうが幸せなこともある」なんて言葉をたまに聞くことがあります。
ではHSP・HSCについても同様のことが言えるかと考えた時、私は知っていたほうが幸せだと思っています。
その理由は…
- 「生きづらさ」の原因がわかり、普通の人とは違うんだというのが確信に変わった
- 今後の自分の生き方と向き合うきっかけになった
- 自身の傾向(弱点)を知ることで「辛さ」となる場面がある程度予想でき、そもそも回避したり、事前に対策したり軽減することができる
- 適材適所という言葉があるように、自分が向いている仕事を探しやすくなる
かといって人生経験の浅い子どもにHSP・HSCの説明をしても、「自分は他の子たちとは違うのか」「普通じゃない人間なのか」かと不安にさせ、自尊心を培えなかったり、劣等感を抱かせたりとマイナスに働くことの方が多くなりそうです。
また、HSCだと知ってしまうと、「この分野はHSCの自分には向いていない」などと決めつけ、自分の才能が活かせなかったり、様々な可能性の芽を摘み取ることにもなりかねません。
上記から、私の個人的な意見としては子どものうちに伝える必要はないと考えます。
ストレス解消法を見つけてあげる
基本HSCは人間関係等で悩んでいたり、ストレスを抱えていることがほとんどです。
しかし、思春期の子どもであれば親に相談を持ちかけてくることもそうはないでしょうし、親が話し相手になろうとしても大抵の場合拒絶されたり、嫌がられるまではいかなくても「大丈夫」の一言で本心を話してくれなかったりなんてことはよくあることでしょう。
ましてや繊細で疲れやすいHSC、一人の時間も必要でしょう。
何が子どもにとってストレス解消になるかよく見極め、憂さ晴らしができるよう手伝ってあげましょう。
適度な運動はストレス解消につながるため、スポーツやアクティビティ、レクリエーションなどをを計画してあげたり、一緒に参加したりすることもできるでしょう。
反抗期には間接的な支援がおすすめ
反抗期などもあるため、直接関わろうとすると距離を置いてくる子どももいるかもしれません。
そういうデリケートな時期の場合は、間接的に力になれることはないか考えてみましょう。
学校や仕事がある日の朝が超ブルーで憂鬱なHSC・HSPですが、食事を栄養バランスの取れたものを用意すれば、朝から元気に活動できることでしょう。
夜は不安で眠れなくならないように、寝具を快適なものにしてあげたり、室温や湿度を最適化したり、間接的に睡眠導入の手伝いができるかもしれません。
親同士で喧嘩したり子どもを強く叱りつけない
外でたくさんのストレスをお持ち帰りしてくるHSCですから、家ではできる限りリラックスできる環境であることが理想です。
ただ子どもがHSCなのであれば遺伝の関係で恐らく親もHSPでしょう。
そうなると家族揃ってストレスフル!みたいになっているはずです。しかしそこはHSCの子どものことを真っ先に考えて大人が我慢しましょう。
子どものいる前で夫婦で喧嘩したり、大きな声で子どもを叱りつけたりすると、HSCの最後の砦でもある家庭にいることすらしんどくなり、場合によってはアダルトチルドレンを生み出すことになるかもしれません。
HSCが成人してHSPになったら
HSCが大人になったらHSPになります。
仕事が続かず転職を繰り返すようになったりとか、人間関係でいつも悩みを抱えているようであれば、こういうのがあるんだよ、無理しなくていいんだよ、とHSPの存在を教えてあげてもいいかもしれません。
成人しているのであれば責任もあるでしょうし、自分で進むべき道を選ぶ権利と自由があります。
ただ、それを伝えることで、「無理しなくていいんだ」と本当に引きこもりになられても困ると思うので、もし話すなら二手三手先を読み、よく考えた上で慎重に伝えるべきでしょう。
まとめ
情報化社会になった今、子どもでもスマホのインターネットなどを使って様々な情報が得られるようになっています。
これからの時代、自身をHSCだと認識する子どももたくさん出てくることでしょう。
そうすることで認知度が更にあがり、HSC・HSPにとって住みやすい社会が訪れることを切に願ってやみません。
私もこのブログを書くことで、その一端を担うことができるよう微力ながらがんばっていきます。
コメント