こんばんは、ブルです。
HSPという言葉も、芸能人が続々と自分はHSPであることを公表することにより、メジャーなものになってきました。
ロンドンハーツの田村淳さん、ベッキーさんや最上もが(元でんぱ組)さんなどが公表していますよね。
芸能人だって人間ですし、5人に1人という高い割合でいるHSPですから驚くことはありません。
人に見られてなんぼのお仕事ですから繊細なHSPにとってはより厳しい世界でしょう。
この方たちを皮切りに、今後HSPを公表するタレントさんは間違いなく増えていくでしょう。
個人的には最近YouTuberとして名をはせている瓜田純士さんも、動画を見ているとHSPなんじゃないかなと勝手に想像しています。
(周囲への観察力や配慮からアンテナの数がすごい)
さて、今回の記事では一般人がHSPを周囲に公表することについて、どんなメリット・デメリットがあるのかを考えてみました。
ちなみに私はHSPであることを公にしていません。
その理由についても後ほど書いていきます。
HSPを公表するメリット
HSPを公表することの最大のメリットは、同じく自分のことをHSPだと思っている人たちが自分のもとに集まってくることだと思います。
そもそもが繊細なHSPなので、一般人で公表する人は少ないと思っています。
ですからもしHSPを公表したとあったら、自分の友人が、職場の同僚が、「実は私もHSPだよ」と言って寄ってくる可能性が高いでしょう。
当事者からすればこの気質を分かち合える人ができるため、今までの普通の関係とは違う特別な友情を築くことができるかもしれません。
これはTwitterの匿名アカウントでHSP同士の交流をしているだけでは得られないメリットです。
しかも5人に1人がHSPと言われてますから、友達5人に告白したらそのうち一人からレスがあるかもしれませんし、会社で10人いる部署なら2人から反応があるかもしれません。
勇気を出して公表することで、リアルの身近なところで気の許せる友ができる可能性は高いといえるでしょう。
私がHSPを公表しない理由
それでも私がHSPを公表しないのには理由があります。
HSPは病気ではない
HSPは病気とされておらず、あくまで気質であるとされています。
ですから、周囲にHSPを告白したとしても、「繊細だったんだねー、そういわれてみればそうかもねー」「でも病気じゃないんでしょ?あまり気にしない方がいいよ、病は気からっていうし」というような反応が返ってくるのが予想できます。
人によっては「気合いが足りない」とか、「そんなの甘えだよ」といってのける人さえいることでしょう。
また、病気ではないものの病気のようなものとしてマイナスに捉えられてしまうはずです。
うつ病等で休職を余儀なくされた場合、就業規則によっては休職中に給料が支給されることがあるかもしれませんが、HSPという診断書を出してもらうこともできません。
認知がまだまだ不十分
芸能人が公表をしたからといって、HSPがどんな気質か理解が進んでいるとは限りません。
そのため、認知が進んでいない状態で公表をすれば、異端児扱いされる可能性もあります。
HSPは病気ではないのに、伝え方次第でメンタルの病を抱えていると思われることもあるでしょう。
「○○さんって、なんか精神的な病らしいよー」なんてもはや「HSP」というワードすら抜けて軽々しく他の人にうわさが広まるのは目に見えています。
うつ病というれっきとした精神的病をいまだに「甘えだ」などと言っている人がいるくらいです。
うつ病の人に「がんばれ」と言ってはいけないというルールが広く知れ渡っているように、HSPは繊細だからこういう風に扱ったほうがいいという情報が世間で浸透されるようになれば、周囲の理解も得られやすくなるでしょう。
弱みにつけこむ人がいる
私にとってはこれがHSPを公表することの最大のデメリットです。
世の中には悪意を持った人たちがたくさんいます。
今までの経験上(私も含め)、HSPは職場などで虐げられる側になっているような気がしてなりません。
自ら積極的な発言を好まず、真面目で人の言うことをよく聞く。
無神経な人の中にはこういった扱いやすい人、反論してこない人をターゲットにしていじめたり、罵ったり、あざ笑ったりするのです。
もしそういった心無い人たちの耳にもHSP公表の話を知ったら、と思うとぞっとするのではないでしょうか。
そういう人たちが、〇〇は「繊細なHSPだったのか、そしたらもっと優しくしてやらないとな」という風になるとは到底思えません。
思ったとしても束の間、また元通りに戻るか、場合によっては更にエスカレートするかもしれません。
また、特に若い人たちの間だと、HSPが広まることによって「出た出たHSP!」とかいって話のネタにされそうな気もするんですよね。
そういういじられからもかなりのダメージを負いますから公表したくないんです。
腫れ物に触るような扱いをされたくない
HSPを知らせることで、以前と対応の仕方が変わる人もいるでしょう。
ガラスのような心を持った傷つきやすいHSPは取扱い注意と認識され、他人から距離を置かれるかもしれません。
その場合、受け取る側は「もっとデリケートに扱ってくれと言ってるのかな?」という風に解釈している可能性があります。
私としては普通に接してほしいという思いがあるため、公表はしていません。
出世・昇進に影響が出る可能性がある
HSPのことを調べると、マルチタスクに対応できないなどという仕事においてマイナスとなるような記載もあります。
繊細さを武器にして活かしたいと思うのは当然ですが、告白された側がHSPを強みとして理解もらうのは困難なことでしょう。
公表することでHSPについて調べられ、管理職は向かないだろうなどと判断された場合、会社員としての成功の障壁になるかもしれません。
仕事に影響を及ぼしたくないということであれば、黙っておいたほうがいいでしょう。
HSPを公表する際気を付けたいこと
公表する時、自分がHSPでHSPとはどういう気質かということを説明することでしょう。
肝心なのはそのあとです。
HSPを説明したあと、なぜHSPであることを告白したのか、公表した相手にどうしてほしいのかをしっかりと相手に伝えるべきです。
そうでないと、相手からしてみれば「私なんか気に障ることしたかな?」など曲解を生み出すからです。
また、話す相手も重要です。
信頼できる友人、同僚、上司、家族に話すのはもちろんですが、誰かに話すとほぼ確実にうわさとして広まるということは覚えておきましょう。
私も家族にはいずれ話そうと思っていますが、今はまだ様子を見たいと思います。
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