こんばんは、ブルです。
「お前ってメンタルが弱い弱い言うけどプライドはめっちゃ高いよな」
先日私が会社の上司から飲み会の席で言われた言葉です。
おっしゃる通りです先輩。と思わず深くうなずいてしまいました。
繊細で敏感、傷つきやすい人で知られているHSPですが、SNSで当事者たちの発信でよく見かけるのが「自分はプライドが高い」というもの。
私を含め、皆さんプライドが高いというのはしっかり自覚しているんですね。
なぜHSPはプライドが高いのか?
優しくて真面目、口数は少なく物静かといった傾向の持ち主が多いはずのHSP。
なぜプライドが高いと指摘されたり自覚している人が多いのでしょうか。
根底にあるのは自尊心・自己肯定感の低さ
HSPは自己肯定感が非常に低いという人が多いです。
自尊心・自己肯定感が低いというのは簡単にいうと、自分に自信がないということです。
プライドが高いのに自尊心が低いとは矛盾している、と思われるかもしれません。
プライドと自尊心は違います。
プライドの高さは自分の悪いところや至らないことを認めようとしないことであったり、他人よりも自分のほうが上だと考えることです。
一方自尊心は自分を愛することから生まれるものです。
自尊心が低いということは、自分らしさや自身の在り方を持っていないと言い換えることもできます。
言葉に出すことが苦手
承認欲求が強かったり、賞賛を求めている人にとってみれば、他人に認められる・受け入れられることが自信のアップにつながります。
しかし、本音を言えなかったり、考えや思いを口にしてうまく伝えることが上手ではないHSPは、仕事で高い能力を持っていたとしてもそれが他人に伝わりにくいため、周囲や上司にがんばりが評価されにくいという損なところがあります。
そのため、自分より仕事ができないと思っていた人が突然自分より地位が高くなったり、高く評価されているのを見ると、ひがんだりねたんだり、自信の喪失をもたらします。
これらは更なる自尊心の低下を招き、捨てるべきプライドは高まっていくという悪循環を呼ぶことでしょう。
自尊心を高めることにできること
では、長年こびりついたプライドは捨てることができるのでしょうか。
正直私はこの性格といいますか、プライドが高い部分は変わらないと思っています。
ですから、プライドを捨てることを考えるのではなく、自尊心を高めるほうにフォーカスをあてるほうがはるかにプラスになるでしょう。
他人と比較をしない
よくありがちなのが、自分と他人を比較して、「あの人より私のほうが上だ」とか「あの人は私より下だ」と優劣をつけることです。
普通の友達、同僚という風に考えれば済むものを、気づいたらライバル視しているのです。
自分より下だと思っていた人がある時仕事で昇格したり、賞賛されているのを見た時、悔しい思いをしたことや、自信を無くしたという経験をお持ちではないでしょうか。
小さい頃から「他人は他人、自分は自分」と言い聞かせるように教えられてきましたが、本当に大事だと感じています。
「他人には他人のいいところがある、自分には自分のいいところがある、その逆もまた然りで他人に悪いところがあれば自分にも悪いところがある。だから優劣をつけるのはナンセンス」と言い聞かせるようにしています。
自分と他人は違う、そんなことわかっていると子どもの時は思っていましたが、ちゃんと意味を考えないといけないなと思いました。
そして、ライバルを他人ではなく、「昨日の自分」にすることで、自分に厳しくなり、成長を続けられることでしょう。
完璧を追い求めない
理想ばかりが頭の中を駆け巡り、実際思うようにいかないということはしょっちゅうあります。
その理想は今の自分にとって実現可能なものなのか、高すぎやしないか自問してみるのもいいでしょう。
完璧主義=自分に厳しいわけですから、達成できない度にダメージを負うのは自分です。
人間不完全ですから、弱さは誰にでもあるものです。
しかし、完璧な人は他人の前でも完璧に振舞おうとするあまり、「無駄に」疲れます。
一方、弱さを他人の前で見せられる人は、完璧な自分を無理に作ったり演じたりすることもないため、完璧主義の人のような疲れを感じることもないでしょう。
くだらないプライドほど疲れるものはありません。
中には、人から舐められたくない、という理由で強い自分で演じている人もいることでしょう。
他人に弱さを見せた時こそ、他人の性格を見抜くチャンスです。
弱いところを共感して親身になってくれる人もいれば、弱さを馬鹿にしたり、弱みにつけこんで攻撃してくるような人もいるかもしれません。
前者であれば、今後も良き友として付き合うことができますし、後者のような人間であったならば、距離を置くことで自分も楽になれることでしょう。
承認欲求の強い人は特に誰からでも受け入らないといけないという気持ちが強いことから、完璧主義に陥りやすいですが、余計なプライドを捨てることで、身も心も楽になれるはずです。
完璧は追い求めないものの、目標を持つことは大事です。
達成するのが困難な目標を置くこともあると思いますが、その場合は大きな目標達成までの道すがらに中間指標を幾つも設け、達成の度に自信がもてるようにしましょう。
アウトプットを心がける
心の中では「自分はできる人間だ」と思っていたとしても、対面においては自分の能力を過小評価するところがあります。
しかし「自分はできる」とアウトプットすると、期待されたり新たな仕事を任せられることが不安だからそれができないのです。
自分ならやれるなんて発信できないというHSPさんも多いはずですので、まずは「自分はこうしたい」とか「自分はこうします」という主張を少しずつでいいので意識的に行うことが重要です。
不安の強いHSPさんですから、「主張の強すぎる面倒な人」と思われたくないという気持ちも理解できます。
しかしこれだけは覚えておいていただきたいのは、HSPさんが考えるほど、他人はあなたの主張についてあなた(HSP)が思っているほどそこまで深く考えてはいないということです。
ですから少しずつ主張をしていくことで、自尊心を高めつつ、周囲からの評価もあがりますからメリットは大きいです。
自己主張はほどほどに
私に言えることなのですが、アダルトチルドレンでもある私は承認欲求がものすごく高いです。
かつ、歳も30代後半まで来ると、今までの経験なども多くなってきていることから、自分のことをべらべらとしゃべってしまうんですよね。
ただ、あまりに主張が強いと、他人から「我の強い人」と思われ、距離を置かれてしまうかもしれません。
過去の自慢話や武勇伝も同様です。
プライドの高い人ほど、自分のことばかり話してしまう傾向がありますが、そういう時は、人との会話の中で「私は」「私が」が多くなってしまっているため、相手の会話率を上げるためにも、たくさんの質問をするようにしましょう。
質問はいい加減なものではなく、自分がされてうれしい質問を心がけるといいです。
そうすれば、相手も気持ちよく答えてくれ、「話を聞いてくれる人なんだ」と相手を安心させることもできるでしょう。
相手の会話率をあげることで、相手のもつ知識や経験から学べることも多くなるため、自分のプラスにもなるのです。
褒められた時は素直に心から喜ぶ
例えば仕事で営業数字を大幅に達成しただとか、大きな功績をあげたとして周囲から褒められることがあったとしましょう。
心の奥底では「まあ自分ならこれぐらいできて当然かな」という自信があるにもかかわらず、表に対しては「いえいえ、全然たいしたことないですよ」と謙遜してしまうことはよくあります。
それを聞いている人たちからとってみれば、自分への皮肉ともとられかねませんし、鼻につくかもしれません。
HSPさんは自分の能力を過小評価しがちです。
そのためクールに振る舞い、冷めた人と捉えられることもあります。
褒められた時は素直に喜びを表現できれば、周りからプライドの高い人とは思われにくくなるかもしれませんね。
まとめ
プライドが高いと、ずっと気張っていなければならない自分も疲れますし、周囲からプライドの高い扱いにくい人と思われますし、メリットはあまりないですよね。
プライドをいきなり捨てろと言われても難しいですから、自尊心を少しずつ高めていけば、自然とプライドも鳴りを潜めることでしょう。
プライドが邪魔をして仕事が長続きしないという方はぜひ下記の記事もご覧ください。
コメント