こんにちは、HSPスコア114のブルです。
私が田舎から28歳で上京した時、最初の住まいとして選んだのがシェアハウスでした。
シェアハウスを選んだ理由は3つ。
当時はHSPという存在を知らなかった私は、友人の誘いと低コストで東京に住めるという魅力に惹かれいそいそと上京したわけです。
35歳になった今、自分がHSPであることを知った上で過去のシェアハウス生活がどうだったか振り返ってこの記事を書くことにしました。
HSPにルームシェアは向いていない?シェアハウス選びで気をつけたいこと

結論から言ってHSPにルームシェアはおすすめできます。
ただし幾つか条件があります。
私の経験からHSPでも快適なルームシェア生活を送るための秘訣をお伝えしていきます。
まず私が住んでいたシェアハウスについて簡単に説明します。
HSPは同居人と仲良くならないほうがいい
HSPにとって一番気になるのは人間関係ですよね。
私の場合4人と一緒に住んでおり、そのうち女性2人はまったく見ず知らずだったため最初はとにかく緊張しました。
当時は初期のテラスハウスが放送されていて、ルームシェアへの憧れを抱いていた私は、まるで青春真っただ中の青年のような思いを頭の中で馳せていました。
あわよくば女の子と仲良くなって一緒にリビングでご飯食べたりテレビなんか見ちゃったりして、なんて展開を期待していたわけです。
しかしリビングを家主と私が占領していたような形になり、女性2人がリビングに顔を出すことはありませんでした。(たまにキッチンに料理を作りに来るぐらい)
女性2人とは廊下や玄関ですれ違う程度で、挨拶もするかしないかといった関係です。
当時は残念な気持ちもありましたが、今考えると干渉が全くなかったというのは逆に楽だったと思います。
少しでも仲良くなったなら距離の取り方や同居人について考える時間も増えたことでしょう。
友人がいたから逆に疲れた

家主とは学生時代から仲が良かったので、とても楽しかったのを覚えています。
食事や買い物もいっしょ、夜は一緒にテレビを見ることが日課でした。
それはそれで楽しかったのですが、消耗の激しいHSPの私は部屋に閉じこもることもよくありました。
HSPには一人の時間が必要といいますよね。
住まいに知り合いや友人がいることはHSPにとっては少なからず負担になります。
であれば最初から誰も知らないルームシェアに住んだ方が結果的に楽だったのかもしれません。
つまり何がいいたいかというと、今後シェアハウスに住みたいと考えている人はシェアハウス内での人間関係を築かない方がいいということです。
一度仲良くなって連絡先を交換してしまうと、誘いを受けたり干渉されることも増えるでしょう。
人に気を遣って疲れるHSPですから、シェアハウスでは一人を貫き外に友人を作ることをおすすめします。
シェアハウスは回転が早い
普通賃貸物件であれば1年とか2年更新が普通で、最低でもそれぐらい住む場合が当たり前ですが、シェアハウスの場合は1ヶ月単位、場合によっては月中に出ていく人もいます。
そのため、気づいたら新しい住人が入ってきていたなんてこともよくありました。
このことからも、同居人すべてに気を遣っていては神経がすりへるだけというのがおわかりいただけると思います。

共用スペースの利用

中でも一番気を遣ったのがトイレ、お風呂、洗濯機、キッチンなど共用スペースの利用でした。
洗面所にも鍵があり、お風呂に入っている人は洗面所の鍵を閉めてしまうわけです。
特に朝風呂に入る女性には迷惑をしました。そのせいで顔も洗えず髭も剃れずに出社しなければならない時があったからです。
逆に自分がお風呂に入っている時は他の住人が洗面台を使えないということもあり、お風呂で湯船に浸かってゆっくりするということができませんでした。
また、洗濯機を使いたいときに限って他の人が使っていることもよくありストレスの原因になりましたね。(この辺については家主がルール化していなかったのが悪かったです。)
共有スペースの清掃ルールで住人から苦情
共用スペースの清掃に限ってはルール化されていて、当番表に基づいてみんなで掃除していました。
例えば、こんな感じです。
苦情を出していたのは決まって同じ女性でした。
ちゃんと清掃がされていない、汚いと家主にラインで苦情を言っていたのです。
幸い同居人のグループラインというのもはなかったので私が苦情を言われたわけではないのですが、家主である友人が毎回応対していました。
きれい好きな人や潔癖なところがある人はそもそもルームシェアを選択するということはないと思いますが、どうしても共有スペースが存在するということは覚悟しておきましょう。
シェアハウスの場合水回りが共用になっていることがほとんどですから、清掃などどのように管理されているか必ず事前に調べることもお忘れなく。
セキュリティーへの不安
あくまで友人の持ち家でしたので、いくら全部屋鍵付きだったとはいえ不安が残る面もありました。
当然家主はマスターキーを持っていましたし、その家主も一緒に住んでいたわけなので、外出の際部屋に侵入されていないだろうかと思うこともありました。
自己防衛力の高いHSPはプライベート空間が確保できていないと落ち着かない人もいると思います。
私の場合友達の家に転がり込んだような形で住んでいたのですが、もっとちゃんとしたシェアハウス運営をしているところのほうがセキュリティー面では安心できたことでしょう。
郵便物の取り扱い

あくまでマンションの1室の中の一部屋を借りていたわけなので、郵便物はまとめてひとつのポストに届けられました。
ポストの暗証番号は皆知っていたため、個人情報が駄々洩れになっていたことは言うまでもありません。
シェアハウスに住む際は郵便物が個々に届けられるのか、どういう管理になっているかしっかり確認しておく必要があるでしょう。

音が隣同士で筒抜け

部屋の間取りにもよりますが、隣り合った部屋同士だと電話での会話、テレビの音など丸聞こえでした。
分譲マンションだったので隣の家や上階からの物音というのはほとんど気にならない防音対策が施されていたのですが、隣室からの音はそうもいきませんでした。
特に私の隣の部屋に住んでいた女性がひっきりなしに電話していてかなり精神的にまいりました。
寝る時静まり返っている時だと余計に声が響いて夜眠れないということも度々ありました。
楽器を弾いたりオーディオで音楽を大きい音で流す人もいるかもしれません。
音にも敏感なHSPですから、シェアハウス選びでは間取りや防音について慎重になりましょう。
最大の利点はコスト
幸せボンビーガールというテレビ番組でも東京の賃貸事情はよく取り上げられていますが、都心である程度まともな物件を借りようと思ったら月7万、8万くらいはかかります。
初期費用も敷金礼金や仲介手数料に加え、地方からの引っ越し代を考えると40万、50万とかかりますよね。
それに比べて私の場合引っ越し代と向こう1ヶ月の家賃のみだったため、費用を10万円ほどで抑えることができました。
うれしい家具家電付き

5帖という狭さの中で自分の荷物と寝床を確保しないといけないのはなかなか大変なことでした。
しかし、家主があらかじめ部屋に用意してくれていた家具家電に救われました。
上記を用意してくれていたおかげで、ロフトベッドの下を物置にすることができ、狭い部屋でも問題なく暮らすことができました。
ただロフトベッドの安定感がいまいちでけっこう揺れたんですね。
ふわふわした感じが嫌だったのでけっきょくベッドの上を物置にしてその下で寝ることになりましたが。
個人的には6帖は欲しかったかなというのが本音です。
法人が運営するシェアハウスがおすすめ
私の友人のように個人が部屋を貸しているところよりも、株式会社が運営するシェアハウスの方がセキュリティーもしっかりしていることでしょう。
また、初期費用や家賃が格安な上にサービスがしっかりしているのが特徴です。
テレビだけでなく部屋内に冷蔵庫などが備え付けられていたり、wi-fi完備のところもあるようです。
加えて、保証人が必要なかったり1ヶ月という短期間の入居を可能としているシェアハウスも存在します。

まとめ
繊細なHSPですが、シェアハウスの環境やどういう目的で住むかによって快適に過ごせるかどうかが変わってきます。
毎日料理を作って食べたいという人であれば、共用スペースであるキッチンを毎日使うこととなり、他の住人とバッティングすることも考えるとストレスの種になるかもしれません。
私のようにとにかく費用を抑えてまず上京し、お金をためて一人暮らしをするという考えがある方であれば一時的に我慢できるという人もいることでしょう。
私は山手線駅から徒歩7分という好立地の物件にも関わらず家賃が4万円と安かったのは大きかったです。
そのおかげで給料の多くを貯金にまわすことができ、1年でシェアハウスを卒業することになりました。
1人暮らしに戻ってからは「やっぱ一人最高!」と思うと同時に、「友達と住んでいた頃は楽しかったな…」という寂しさもありましたね。ないものねだりはつきものですね。
この辺HSPでもHSS型の私の欲求が出ているのかもしれません。
HSS型HSPは好奇心が強いですからルームシェアへの興味も強いことでしょう。
短期間だけ入れるシェアハウスも増えてきているため、体験してみてはいかがでしょうか?
HSPの方で物件探しに迷っている方はぜひ下記の記事もご覧ください。
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