こんばんは、ブルです。
30代半ば、転職を繰り返して現在勤務する会社は実に9社目。
就いてきた職種は様々でしたが、大きな括りでいうと所謂サラリーマンです。
それにしてもHSPの繊細さには嫌気がさすほどで、仕事に影響が出まくりなのがつらいところです。
HSPの昇進が困難な2つの理由
私が一番長く続いた職場で約6年。
WEB関係の会社で最終役職はサブマネージャーでした。
もう少し長くとどまればマネージャーになれていたかもしれません。
マネージャーへのハシゴは降ろされていましたが、昇進してからの仕事や責任の重さに直面する前からビクビクしてしまい、このハシゴを登るのはとても無理だと判断して諦めてしまったのです。
そこには私のHSPとしての気質が大いに関係していました。
優しい上に自己主張が弱い
会社というのは役職者は一握りで残りの大半はいわゆる平社員です。
与えられた仕事は淡々とこなせるでしょうが、自分から手を挙げて会社に貢献するというのが苦手です。
他の人を出し抜いている、姑息なやつだというレッテルを貼られるのが怖いのです。
このように、常に周囲の感情と共存しているHSPは自分のことだけを考えることができないのです。
会社はいかに自社の発展に貢献してくれるかどうかでを考えます。
例えば、もっとこうしたらうちの会社よくなるのにな。という思いは常日頃から思い浮かんでいるかもしれません。
細かいところにまで思考が及ぶHSPは、業務改善案や新たな企画立案も可能かもしれません。
しかし、それをやるとどうなるか?を真っ先に考えてしまいます。
企画、改善案出して関係のない周りの人たちまで忙しくさせてしまったらどうしよう。
「余計なことするんじゃないよ」と思われるのが怖いのです。
やっかみの気持ちを持たれたり、周りを出し抜く姑息な人間として見られないだろうかと不安になるのです。
基本的に平和主義で争いを好まない、みんなハッピーを望んでいるHSPにとって、そこまでの心労を負ってまで会社のために何かしようという気になる人は少ないでしょう。
HSPの気質が評価されにくい風潮
勤続年数で昇進が約束された時代もありましたが、それはもう昔の話。
今では実務能力の高さが昇進に直結します。
HSPの実務能力が低いといっているわけではありません。
会社によって当然差はありますが、若い人だろうが中高年だろうがチャンスが平等に与えられる社会になってきています。
ということは、チャンスをモノにしようと目をギラつかせて、ずる賢く仕事をし、他を蹴落とすという手段を選ばないような人たちも出てくるのです。
そういった人たちがライバルにいる中で、HSPはそこと張り合おうという気にならないでしょう。
自己発信が苦手なHSPは消極的な人間と捉えられ、一生懸命仕事をしてはいるのですが、がんばりが評価されにくい傾向にあります。
「言ったもの勝ち」という言葉があるように、出しゃばりで文句もはっきり言える人のほうが上司から良い意味でも悪い意味でも注目されて昇進しやすいといえるでしょう。
HSPが会社で成功するためには?
会社員として成功を収めるために必要な力とはなんでしょうか?
・知識力
・技術力
・営業力
・アイデア力、企画力
・管理力(マネジメント力)
・応対力(接客力)
この中で自分なりに点数をつけてみましょう。
私の場合、どれも似たような点数となり、突き抜けて点数の高いものはありませんでした。
一つの力で突き抜ける
もしHSPが会社で成功したいなら、各力を平均的に上げていくのではなく、この6つのうち1つを特化させればいいのです。
なぜなら会社は業務内容によって部署や課にわけられていて、その長として部長や課長が君臨しているのでないでしょうか。
つまり、いずれかの力に特化していれば対応する部署での昇進に期待がもてるのは合理的といえるでしょう。
では6つの力が一般的な会社のどんな業務にあてはまるか考えてみました。
・知識力→事務、経理、法務、データ分析、士業(資格で有利になること有り)
・技術力→技術職、現場仕事、手先の器用さが求められる業務(資格が必要な場合が多い)
・営業力→営業(資格がいらないことが多い)
・企画力→商品企画、事業開発
・管理力→人事、採用、教育、マネージメント、サポート
・応対力→接客、お客様窓口、カスタマーサポート
知識力についてはすべての業務において土台となるものです。
知識に尖ることで完結する仕事もあれば、知識を応用することで他の5つの力を突き抜けさせるということも可能です。
ここまで掘り下げてみると、この中で自分が特化できそうな領域、もしくは今後がんばっていけそうな分野が見えてくるでしょうか。
短所を補うのではなく長所を伸ばす
HSPにとっては短所と思っている部分を補うのは容易なことではありません。
なぜなら短所と思っているところがHSPの気質に由来するのであれば克服が困難だからです。
ですから自分の長所や得意分野と思える部分があるならそこを更にのばしましょう。
そうした方が会社での自分の立ち位置が会社側や上司から見ても明確になり、自分の望むポジションが与えられやすくなるからです。
そうなればこちらとしては苦手な分野の業務に嫌々携わらなくても済むでしょうし、精神衛生的にもいいでしょう。
今の仕事内容が苦手な部分であったり今後伸ばしていけそうにないと思ったのであれば、会社で異動を申し出たり、転職をおすすめします。
資格を取得する
特化するということにおいてわかりやすいのが資格を取るということです。
示すことができる資格があれば、例え会社の人間関係がうまくいかなくても別の会社で働くことができるでしょう。
熱意や意欲を表に出して伝えるのが苦手なHSPにとって、資格は無言で語れる大きな武器になるでしょう。
しかし仕事をしながら資格を取るというのは本当に大変なことです。
昔学生時代に資格を取ろうとユーキャンで電気工事士の講座一式を取り寄せたことがありますが、教科書を手に取ることもなく終わってしまいました。
活躍したい部署で必要とされる知識や資格があれば、たとえ取得前だったとしても勉強中であることを伝えることができるでしょう。
ここに関しては自己主張の苦手なHSPの踏ん張りどころとなります。
しかし、そのいっときの主張で今後長く働かないといけない会社人生を変えることになるかもしれないのです。
実際には行きたい場所そもそも人を募集していなかったり、ある程度の経験を要する部署であれば諦めも必要です。
その場合ははなから自分のやりたい領域で求人募集をかけている会社を探す方が早いでしょう。
まとめ
勤続年数の長さで優遇される年功序列時代はもう終わりを迎え、いかに自己主張やアウトプットできるかなど個々のパフォーマンスが問われる時代になりました。
そこはHSPが苦手とする場合が多いため、スキルで補いましょう。
「この人なくしてはうちの会社・部署は成り立たない」と思わせたら勝ちです。
ある程度の融通が利くようになるかもしれませんし、転職の際にしても好条件を引き出せるかもしれません。
重要なのはスキルアップに向けて「今」行動できるかどうかです。
思い立ったら即行動を心がけたいものです。
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