こんばんは、ブルです。
皆さんは青い鳥症候群という言葉はご存じでしょうか?
童話の中で、幸せの象徴とされている青い鳥を探しにいくという話ですが、青い鳥に出会わなくとも身近なところに幸せはあるということが分かったことから、「今よりももっといい仕事が見つかる」と職を転々とする人たちのことを指します。
HSS型HSPである私は、20代のうちに7回も転職を経験している青い鳥症候群の中でも重症な人間なわけです。
今回はそんな転職回数豊富な(良い意味)私の経験から、転職を検討しているHSPへアドバイスをしたいと思います。
【仕事がツライ】HSPの転職ちょっと待った!
はっきり申し上げます。私は今転職したいと思っています。
HSPの繊細で傷つきやすい性格に加え、HSS型の傾向である「飽きっぽさ・可能性の思いつき」によってです。
思考が深く、ちょっとした上司や同僚の言葉にいちいち影響されるため、そのたびに現状から逃れることができる「転職」に希望を託すからです。
でもちょっと待ってください。果たしてそれで問題の根本解決となるでしょうか。
HSPが転職したくなることの本質に目をとめていくことにしましょう。
一難去ってまた一難
転職がうまくいった場合、今までの仕事の辛いことから一時的に逃れることはできるでしょう。
しかしそれはあくまで一時的です。
考えてみてください。
仕事や付き合う人間は変わっても、自分のHSPという性質がなくなるわけではありません。
HSPの繊細さは底抜けです。
何が言いたいかというと、新しい職場がどんなに良いところになったとしても、HSPは考えうる中で最悪の事態を思い描いてしまいます。
仮に今環境が非常に良かったとしても、「いつか人間関係に亀裂が生じるかもしれない」とか、「部署異動になったらどうしよう」とか、「上司・同僚・クライアントから怒られたらどうしよう」などと悪い考えばかりが脳を支配しているのです。
いくら想像上のこととはいえ、精神衛生上よろしくありません。そして私の転職経験上、どの会社にも嫌な人はいましたし、心が安らいだ仕事に就けたことは一度としてありません。
体力・精神の消耗が著しい
転職した場合、当然のことながら新しい仕事を覚えなくてはなりません。また、全く見ず知らずの人たちといちから人間関係を築かなければなりません。
これがHSPにとってどれほどの負担となるか、経験したことのある人ならご存じのことでしょう。
私の場合、そこまで残業したつもりでもないのに職場の外ではぐったり疲労困憊し、休日など布団から抜け出せないような状況が続いたこともありました。
転職を繰り返すと癖になる
何度転職を繰り返そうがその人の自由ではありますが、回数を重ねるごとに癖になることがあります。
いつまでも若いままならそれもいいのでしょうが、人は必ず年を取ります。
私も気づいたら30代半ばです。転職したいという気持ちは強いですが、これから転職することの大変さがわからないわけではありません。
東京のベンチャー企業などでは20代で部長を務めているような会社はざらにあります。
自分より年下のほうが多い会社で、場合によっては年下から怒られたり指示を受けるような状況が毎日続くと考えてください。
当然慣れるまでは年下へも敬語を使うことになるでしょうし、年下からため口で話されることだってあるかもしれません。
それなら今の会社でもいいかなと思えた方は、退職を踏みとどまったほうがいいかもしれません。
転職という「選択肢」があることを常に忘れない
転職を否定するわけではありませんし、はた目から見て明らかに劣悪といえる環境下で働き続けることはおすすめしません。
この記事で伝えたかったことは、転職を7回も繰り返した私が、転職によって心が救われたことがなかったということです。
HSPは生まれ持った性質で、生涯変わることはないといわれています。
可能性を垣間見ることが多いHSPですから、何かあったら転職という選択肢があるから大丈夫という頭の中での逃げ道を作ってあげることができれば、幾分心に余裕が生まれることでしょう。
まとめ
私自身、安易な転職をしてしまうこともありましたが、「これなら前の会社のほうがまだよかった」と思えることも多々ありました。
転職の際は客観的な意見も取り入れつつ、よく考えて行動されることをおすすめします。
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