私が20年に渡り悩まされてきた頭皮のフケ、顔の湿疹は、皮膚科を受診することにより、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)の症状であることがわかりました。
かつてこの症状をどうにかできないかといろんなシャンプーを試したりしましたが、結論この20年間でそれらの症状を抑え込むことは叶いませんでした。
本当に治したいと思うようになったのは、自分の子どもが生まれてからのことでした。
というのが、自分の父親もフケ症に悩まされており、汚い話しですが大きいものだと1cmくらいのサイズのものもあったように記憶しています。
症状が本当にひどかったので、子供ながらに親を不潔だなと感じずにはいられず、自分の子どもに同じ思いをさせたくない一心でしっかりと向き合うことにしたのです。
脂漏性湿疹の原因
治療にあたってはまずは敵を知ることが重要です。
皮膚科で受診された際、親切にもいただいたパンフレットには原因についてこう記載されていました。
- カビの寄生
- 入浴不足や洗顔不足による皮脂貯留
- ストレス
- ホルモンバランスの崩れ
- 睡眠不足など生活サイクルの乱れ
- ビタミンB不足など、栄養バランスのかたより
これらの原因が、私の20年悩まされた症状に結び付くかどうかについてまず考えました。
季節による症状の現れ方の違い
この20年という長い年月により、いろんな分析が可能になりました。
まずは一年を通して症状が出やすい季節について思い起こしてみました。
まずは夏場。
夏は暑く汗もかきやすいことから、フケがあまり出ないことがわかりました。
冬に比べて湿度も高いため、比較的症状が軽いことがわかりました。
しかし、症状が頭に出ないだけで、顔の湿疹については夏でも出ることがありました。
その反面冬場というのは乾燥がひどく、症状が一番ひどい季節でした。
中でもフケの量がすさまじく、毎日が憂鬱でした。
年間を通してみると、6月から9月末くらいまでは症状が軽く、10月から4月くらいまで症状が重いようでした。
そして、私の体感だとフケが出ているときは顔の湿疹はひどくなく、逆にふけが出ていない時は顔の湿疹がひどいというどちらかに偏る傾向があったように思えます。
お酒の飲みすぎと過度のストレスは最悪の組み合わせ
生活習慣によって症状が著しく悪化することも経験から学び取ることができました。
特に良くないのがさきほどの原因の一つにもなっているストレスです。
ストレスから現実逃避するため過度の飲酒に走り、過度の飲酒は別の原因である睡眠不足等生活サイクルの乱れへとつながります。
そしてこのお酒は別の原因であるビタミンB不足のビタミンを破壊します。
また、ストレスでホルモンバランスは崩れますし、泥酔しているとお風呂に入らずに寝てしまうため、入浴不足や洗顔不足による皮脂貯留になります。
皮脂貯留はカビの寄生に影響を及ぼすことでしょう。
つまり、「ストレスと酒」だけで、さきほどあげた原因全てを網羅しているのです。
私自身メンタルが弱い上にお酒好きなことも相まって、自業自得ではありますがこの「ストレスと酒」による弊害を長い間受け続けてきたのです。
ストレスと上手に付き合うストレスの多い現代社会、ストレスフリーな生活を送ることはまず不可能です。
ストレスと上手に付き合いましょう。
などよく言われますが、それができないから困っている方も多いはずです。
私の場合自分の性格や傾向、得意不得意、好き嫌いを書き出すことであらためて自分と向き合い、無理をしないように生きています。
場合によっては転職したほうがいいこともありますし、付き合うのをやめたほうがいい人もいるかもしれません。
仕事にしても人間関係にしても無理をしようとすると過剰なストレスに晒されるだけです。
ストレスで体がボロボロになるくらいであれば、時には開き直ったりすることも大事なのです。
お酒の種類は影響するか
お酒の種類によって症状の出方は変わったかどうかについても少し考えてみました。
私の長い経験を通していうと、根拠はわかりませんが赤・白関係なくワインを飲んだ時に症状が悪化していたように思えます。
飲む量でいえば外飲みが圧倒的に多く、ひどい症状が出るのも外飲みの時でした。でも外飲みでワインを飲むことはあまりありません。
ワインは家飲みがほとんですが、外飲みほど量を飲まないにも関わらず、症状がひどかったからです。何か有力な情報をお持ちな方がいましたら教えてください。
ビタミンBを含む食材を摂取する
原因にアプローチするために、ライフスタイルを変えることは大変なことです。
まずは毎日の食事にビタミンB群を含む食材を1つプラスしてみることから始めるのはいかがでしょうか。
下記はビタミンBを含む食材ですので参考にしてみてください。
- 豚肉
- レバー
- 牛乳
- ほうれん草
- トマト
- キャベツ
- しいたけ
- しじみ
牛乳やトマトであれば調理の必要もないため摂取しやすいですよね。
避けるべきNG食材
逆に皮脂分泌を高め、食べるのを控えるべき食品は下記となります。
- ナッツ
- コーヒー
- アルコール
- 香辛料
私はこの上記4つが大好きで頻繁に食べていたので症状も悪化して当然ですよね。
とりあえず極端に辛い物を避けたり、コーヒーを飲む量を1杯減らしたり、お酒を飲む量を少しずつ減らして対策を行いました。
便秘解消も重要
便秘もよくないようですので、便秘がちな方は食物繊維が豊富な食材を取り入れましょう。
- 玄米
- 麦
- まめ
- 野菜
- いも
- 海藻
- きのこ
- こんにゃく
- 果物
生活習慣が原因だと思えない場合
「私はお酒も飲まないし睡眠も十分に取っている。栄養バランスを考えた食事を取っているしストレスもそれほど溜まっていない」という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
そういう方は原因のひとつである「カビの寄生」が抑制できていないのかもしれません。
であれば、カビ菌に有効な成分が入っているスキンケア用品を使ってみることをおすすめします。
フケでお悩みの方

私の場合、高級シャンプーも男性向けのシャンプーもフケの抑制にはなりませんでした。
しかし、カビ菌を抑制する成分が配合されたこのシャンプーを使い始めてからはフケが出ることがめっきりなくなったのです。※効果には個人差があります。
顔の湿疹でお悩みの方
フケは出ないけど顔の湿疹がひどいという方は、洗顔料や化粧水を見直したほうがいいかもしれません。

私のように鼻の周りやTゾーンの皮がめくれてひどいことになる前に、毎日使う洗顔料と化粧水を変えてみるのはいかがでしょうか。
こちらは皮膚科専門医監修のもと開発された脂漏性皮膚炎で悩んでいる方に向けたスキンケア用品だそうです。
※スキンケア用品に関しては体質にあうあわないがありますので、人によっては効果が表れない場合もあるかもしれません。
まとめ
脂漏性湿疹について考えてきました。
いくつか挙げた原因のうち、自分はどれに当てはまるかをまずは見極めましょう。
生活習慣に起因しているのか、使っているスキンケア用品が自分にあっていないのかなどです。
そして思い当たる節が一番強いものから改善していきましょう。
それを試してだめだったら二番目に思い当たる原因をつぶします。
そうやってあきらめることなく行動を起こせる人が、不快なフケや湿疹から解放されると思います。
脂漏性皮膚炎で悩んでおられる方たちが、私のように20年もかかることなく克服されることを切に願っています。