こんばんは、ブルです。
私は過去、2社にわたって運転の仕事をしていたことがあります。
その経験はというと合計7年ほどになり、走行距離で言うと仕事だけで優に10万km以上は走っています。
私は転職回数8回と多いのですが、その中でもかなり長く続いた職種のひとつになります。
ですから、HSS型HSPにおすすめの仕事の記事中にもドライバーを追加しました。
しかし、それでもその先ずっと続けるには及ばなかったのには理由があります。
HSPは疲れやすいことを忘れずに!
HSPはその繊細さゆえに何をするにしても考え込んだり、特に人との関わり、コミュニケーションにおいてひときわ神経を使います。
一つ目の会社での運送業務は、単純に資材を自社店舗へ配送するというものでした。
力仕事ではありましたが、仕事の場面で人と接するということはほとんどなく、そこまで疲れ果てるということはありませんでした。
ルート配送・営業に注意
二つ目の会社の配送はルート営業込みの配達でした。
ルート営業というのはただでさえ配達で肉体労働な上、ノルマまで課せられるという身体的にも精神的にも酷使される重労働です。
会社として余裕を持った配達時間の組み方や、達成可能なノルマ設定がされているのであればまだいいです。
私のいた会社だと配達だけで手いっぱいで、ノルマ達成のための話はひととおり配達終了後に再度伺わなくてはいけないというほど時間に余裕がありませんでした。
HSPの神経は営業時にすり減る
HSPは人との関わりにおいて繊細であるため、そこにノルマまで課されるとより神経をすり減らすことになります。
相手の空気を読みすぎる私は「押し」も弱く、そもそもが営業向きではないのに無理をしてなんとか達成しようと奮闘していました。
営業からの帰りは、配達の疲労と頭を下げ続ける精神的疲労とで満身創痍。
運転中に眠たくなることもしばしばで、いつか事故を起こさないか心配していました。
恐れていた居眠り運転による事故
それは年末の寒い日でした。
年末はノルマも大きく、相変わらず配達後の営業活動で残業を強いられていました。
あと数日がんばれば年末年始の休みに入れる、がんばろうと思っていたところでした。
冬は夕方暗くなるのも早く、18時にはかなり暗くなっていました。
寒い日だったので暖房もがんがんにかけていたところ、ひどい眠気に襲われました。
「ドンッ!!」
トラックが何かにぶつかる音で目が覚めました。
わけもわからぬままとにかく急いでブレーキをかけます。
気が付いたら私のトラックは歩道に突っ込んでいました。
幸いなことに歩道に人や車はなく、私にもケガひとつありませんでした。(タイヤが3本ほどパンクしてホイールが破損しました)
歩道の縁石にタイヤがあたった音で目が覚め、ブレーキをかけて止まっていたようです。
居眠り運転事故で怖いのが、何かにぶつかって気づくまで減速ができないこと。
もし歩道に人や物があった場合、大惨事につながっていたことでしょう。
私が今もドライバーの仕事を選ばないのはこの出来事があったからです。
睡眠時無呼吸症候群ではなかった
事故後、会社から睡眠時無呼吸症候群を疑われて受診することになりました。
居眠り運転で事故を起こす人は無呼吸症候群である確率が高いそうです。
これは無呼吸症候群に違いないと病院を訪ねました。
病院で爪に装着する器具を渡され、寝る前に着けるという検査キットを使った結果、無呼吸症候群ではありませんでした。
毎日睡眠も7時間30分取っており、仕事がきついとはいえ19時くらいには退社できていましたし週休2日制でもあったので、自分でもなぜ居眠り運転に陥ったのかその時はよくわかっていませんでした。
事故の原因は元をたどればHSP
事故から約10年、私はHSPという存在を知りました。
ノルマ達成をするためには配送時会う人会う人に細心の注意を払い、好かれる配送者になる必要がありました。
外の暗さや暖房の効きすぎ、年末にかけてのノルマ増加で疲労の蓄積と悪条件が重なったとはいえ、日頃から運転中眠らないための努力はしていたのでなぜ居眠りしたのかずっと疑問でした。
私が行っていた居眠り運転防止対策
・両窓を全開にして外気を取り込む
・大声を出す
・ガムを噛む
・冷たいドリンクを飲む(ブラックコーヒーや栄養ドリンク等)
・スルメイカを噛む(常備してました)
・身体をつねる
考えてみてください。
上記のほぼ全てを実行しながら普通眠ったりしませんよね?
でも事実居眠り運転してしまったのです。
事故の背景にはHSPの繊細さからくる疲労の蓄積があったと、今となっては納得のいく答えが出てスッキリしています。
HSPにおすすめのドライバー職は?
ノルマ営業の絡んだドライバーの仕事はHSPには負担が大きいため避けたほうがいいかもしれません。
HSPがドライバーの仕事を選ぶのであれば、人との接点が限りなく少ない職種がいいでしょう。
人と接しないからといって、荷物の量が膨大だったり、拘束時間が長かったりするとそれも居眠りの要因となりうるため注意が必要です。
タクシードライバーは多くの場合、こちらからお客さんと話す必要もなし、ノルマもなし、重たい荷物もなし、成果次第で高歩合とHSPにとって良い条件が揃っています。
必要な免許は入社後、会社のお金で取得できるところも多いため一石二鳥といえるでしょう。
物流業界は人手不足ともいわれているため、中高年でも転職しやすいといわれています。
私が生協で配送業務をしていた時の記事は下記をご覧ください。
まとめ
私は怖い事故を経験したため、今後運転が必要な仕事に就くつもりはありませんが、運転が好きで居眠り運転しない自信がある人にはおすすめです。
でも、もしドライバーになって頻繁に運転中眠たくなることがあれば、遅かれ早かれ居眠り運転事故をするのは目に見えていますから絶対にその仕事は辞めるべきです。
車両の運転にはくれぐれも気をつけましょう。
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