おはようございます、ブルです。
「お前ってほんとひどいよな。さっきお客さんの話全然聞いてなかったでしょ?」
これは、以前営業職をしていた時に上司から言われた一言です。
営業時その上司が同行していた時に言われたのですが、なぜそんなひどいことを言ってくるのかさっぱりわかりません。
「お客さんがあんなに自分のことしゃべってくれてたのに、お前は「へーそうなんですねー。でですね。うちのサービスは・・・」って。一言で片づけるなよ。もうちょっとなんか言うことあるでしょ。」
上司が言うには今回に限った話ではない、お前によくあることだから気をつけるよう注意されたのでした。
HSS型HSPは他人への興味・関心が薄い?
冒頭の出来事は、自分では気づけないことでした。
なぜなら、自分の中でお客様対応はばっちりだと思っていたからです。
・相手の話をよく聞く(積極的傾聴)
・言葉遣いが丁寧
・相槌の打ち方もうまい
・HSPの共感力も発動している
上記は現場でも自然と発揮できているものだったため、まさか上司からそんな風に言われるなどと思ってもいませんでした。
私としては相手の気持ちに寄り添っていたつもりでしたが、実際営業先のお客さんが数分間話してくれたことに対しての返答が「へーそうなんですねー」の一言だったという事実を上司から突き付けられ、自分を見つめなおすようになりました。
興味のない話に退屈するHSS型HSP
HSS型HSP診断テストの項目にこのようなものがあります。
会話によってはひどく退屈になる時がある。
High Sensation Seeking Test
さきほどの営業現場の話に関わらず、日常生活の中でも私の反応の薄さはよく指摘されることがありました。
友人や会社の同僚と話している時に放つ「へーそうなんだー」が話に関心がないように聞こえるらしく、「いやいや反応薄っ!」「絶対興味ないでしょ」「感情が薄いね」などと言われるのです。
しかし、そのように言われた時というのは、大抵相手の話がつまらないものだったり、自分にとって退屈と思える内容だったのです。
冒頭で述べた、営業現場でお客さんが私にしてくれた話というのも、私にとって関心のある内容ではありませんでした。
話を聞くのは上手なはずが…心ここにあらず
私は対面で話をするのがそんなに得意なほうではなく、むしろ苦手です。
そのため自分から話しかけていくよりも、人が話しかけてきたらその話に乗っかって次に自分のことを話すケースがほとんどでした。
退屈な話であっても嫌な顔ひとつせずに話を聞くまではいいのですが、内容が全く入ってきていないため、気の利いた返しをすることができません。
相手の話に興味がないと思った途端、完全に意識がそれて理解していない状態になっていたのです。
それでは生返事になるのも無理はありません。
新鮮さを追い求める
毎日同じ人たちと一緒にいると飽きてしまう。
High Sensation Seeking Test
HSS型ではない人からすればぐさっとくる言葉で、ここだけ見るとHSS型って冷たい人なんだなと思うかもしれません。
確かに毎日同じ人と一緒に過ごすと退屈を感じることもあります。
ただ、そこにはHSPの繊細さも背景にあるからです。
つまり、同じ人とずっと一緒にいる=話題が尽きるため、場が気まずくならないよう気を遣うのに疲れてしまうのです。
仕事中、私の周りに毎回「一服」に付き合わされる同僚がいたのですが、会話が特に弾むわけでもなくただの付き添いみたいな感じで嫌だったのを覚えています。
また、決まって同じ先輩がランチに誘われて一緒に行っていたのですが、食事中の沈黙が気まずかったことも思い出されます。
なぜ貴重な昼のひとときにこんな先輩に気を遣わないといけないんだ、とか、話題を考えないといけないのが面倒くさいといった風にです。
かといって人数の多いランチなどになると今度は気を遣う人間が増えるのでそれだけで負担でしたし。
HSPって疲れますね。
HSS型HSPが会話で無関心だと思われないためにできること
HSS型HSPの私は自己主張が強めだったり、相手の話を無意識のうちに受け流していることが往々にしてあります。
たちが悪いのが自分では何の悪気もないし、話に集中できていないことに気づいていないという点です。
他人から指摘されることで初めて気づくのですが、私の場合、上司からの注意であったり、同僚からの「反応が薄い」「感情が薄い」というような言葉を複数人から聞くことによってわかりました。
周りが教えてくれない場合、一緒に住んでいる家族や配偶者から「ちゃんと話を聞いていないでしょ!」というような指摘を頻繁に受けたことのあるHSS型HSPは要注意です。
外でもそのような振る舞いをしている可能性が高いです。
私も小さい頃は親に「人の話をちゃんと聞きなさい」と何度も言われましたし、今となっては妻から「ちゃんと私の話聞いてる?」などと問いただされることもあります。
このように、無意識のうちとはいえ、相手からしてみれば無関心と受け取られて気分がいいとはいえないでしょう。
では、HSS型HSPが会話で気をつけるべきポイントを2つ紹介します。
反復する
私の場合、「なるほど、そうなんだ。すごいねー」と同調+相手を褒めるというところまではいつも完璧なんですが、話の内容次第でそのあとが続かないんですよね。
まずは相手が言ったことに対して「なるほど、そうなんだ」と同調したら、その次は反復するしましょう。
相手が言ったことを自分の中で要約し、コンパクトに言い換えることで、相手はちゃんと自分の話を聞いてくれているんだなと感じます。
やってはいけないのは、相手が言った言葉を同じように毎回繰り返すことです。
これをやると相手も馬鹿にされているように感じるでしょう。
相手の話に対して自分の意見が述べられない場合は、反復するところから始めるのがおすすめです。
質問を投げかける
相手に無関心と思われないためにできる一番効果的な方法は、質問することです。
たとえ自分に興味のない話であったとしても、話された内容に対して質問を投げかけるようにすれば、相手にとって好印象ですし、その後の会話を膨らませることができるでしょう。
質問は癖付けしないとできるものではないので、「必ず一回は話の内容に対して質問する」と頭の中で意識しておくことが重要です。
相手の話をちゃんと聞かなければ当然質問が思い浮かぶはずもありませんから、質問する癖がつけば相手の話をきちんと聞いていることになるでしょう。
まとめ
HSPは生まれ持った気質のため、どうしようもないとあきらめてしまうのは性急な判断です。
なぜなら気質による自身の行動の傾向がわかっているからです。
傾向さえわかっていれば、ある程度訓練することで気質を完全にとっぱらうとまではいきませんが、コントロールしていくことも可能でしょう。
自分で言うのもなんですが、HSS型HSPは繊細さと相反する性質も持ち合わせたかなり特殊な部類だと思います。
HSSで会話の点でつまずいている人がいるようでしたら、ぜひ上記を試してみてください。
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