こんにちは、HSPスコア114のブルです。
5人に1人の人一倍繊細なHSPですが、現在認識されている主な情報として
この二つが挙げられます。
HSPは病気ではありませんから治療という概念も存在しません。
本人が自覚するかどうかの問題ですから、この記事タイトル「HSPは治るか?」という問いに対しては結論からいうと治らない、というか治すという次元の話ではないというのが答えになります。
であれば本人のHSPに対する自覚が消えた時、その人はHSPではなくなったということができます。
私がHSPを知ったのは平成の終わりです。
今回は、そこから3年経った令和3年時点で私の中のHSPに対する自覚に変化はあったのかどうかについて書いていきたいと思います。
HSPを自覚して3年…環境の大きな変化でHSPは治ったか
このブログを立ち上げると同時に作ったTwitterのHSPアカウントがあります。
そこでたくさんのHSPを自覚するフォロー・フォロワーさんたちがいますが、「私はHSPを克服した!」という人にはいまだかつてお会いしたことがありません。
そして、元HSPを名乗っている人も見たことがありません。
たまにですが、思い立ってTwitterのHSPアカウントを作ったのはいいものの、「私はなんだかHSPとは違うような気がする…」といってアカウントを閉じる人もいます。
そういう人というのはHSPのスコアが低かったのか、もしくは何か別の要素で苦しんでいた方なのかもしれません。(私がアダルトチルドレンであるように)
3年でHSPスコアに変化はあったか
初めてHSP診断テストを受けた時は衝撃が走ったのを覚えていますが、それから3年経ってあらためて診断をしてみたところ、驚くべき結果となりました。
スコアが3年前と比べてまったく同じだったのです。
人間というのは3年あれば環境はガラッと変わるものです。
私はこの3年間で大きな変化がありました。
これだけの環境の変化があったにも関わらず、HSPのスコアはまったく変わっていなかったのです。
「家族がいて守るべきものができると人は強くなる」という話はよく聞きますが、私自身それでメンタルが強くなったわけではありません。
つまり、周囲がどれだけ変わっても自分の気質というものが変わらないということがおわかりいただけるでしょう。
現にTwitterなどで40代、50代でHSPを自覚している方にお会いすることがあります。
HSPが生まれつき持っているものなのであれば、その方たちというのはずっとHSPと付き合ってきていることになります。
ただ、だからといって悲観的になる必要はありません。
繊細であることに変わりはないが繊細の影響を薄めることはできる
10代でHSPを自覚している方であれば、学校生活や社会人になることへの大きな不安を持ってらっしゃることでしょう。
社会人の方で毎日の仕事が辛くてしようがないと感じておられる方もいると思います。
繊細さゆえに今生きづらさを感じているのであれば、繊細さの影響を受けにくい生き方にシフトすればいいのです。
HSPはその繊細さゆえに、どうしても自分のことばかり過度に考えてしまう傾向にあります。
さきほど結婚や子どもの誕生でメンタルが強くなったわけではないとお伝えしましたが、私の場合一人暮らしより家族と住んでいるほうが自分から注意をそれさせることができました。
例えば、HSPは気づいたら心の中で負の考えがループする(一人反省会)状態になっていることが多々あります。
しかし、家族と一緒にいることで暗い気持ちでいる状況から抜け出すことができるという意味では繊細さの影響は薄まっているといえるわけです。
ですから、今の自分にとって繊細さが顕著に現れるているものが何であるかを見極め、不安の種を取り除くために自ら行動しなければなりません。
それが転職、人間関係を修復もしくは終止符を打つ、結婚、別れなど人それぞれ変わってくるでしょう。
私の場合は仕事が大きな悩みであるがゆえに、在宅勤務に変えることで自分の体力や精神的な負担を軽減させることに成功しました。
HSPと付き合う中で一番やってはいけないこと
HSPを絶対克服してやろうとか、繊細さを捨てて神経の図太い人間になってやろうと努力する人がいるかもしれません。私もそういう時期がありました。
HSPが一番やってはいけないことは自分の気質に無理に抵抗しようとすることです。
例えば、メンタルが弱く繊細なのに体育会系の営業会社に入って無茶なノルマに立ち向かおうとするHSPは、上司からのパワハラやノルマへのプレッシャーで精神を病んでうつ病になるかもしれません。
HSPの気質は気合いと根性でなんとかなるものではないのです。
特に私のようなHSS型HSPは自分の気質や弱点よりも、新たな可能性のほうが大きく見えていろんなことにチャレンジしがちです。
チャレンジすることはいいことなのですが、環境の変化はHSPに大きな消耗をもたらします。
HSS型(刺激追求)の欲求は強いものがありますが、行動する際は繊細さを脅かすものをある程度想定した上で行動したいものです。
もうひとつHSPが気をつけたいのは、「HSPは治らないものだからあきらめる」という見方でいることです。
HSPは病気ではありませんから治る治らないという表現自体がおかしいのです。
消極的なイメージを抱かせる見方をするのではなく、自分は繊細さが際立つ気質を持った人ぐらいのスタンスでいたほうが精神衛生上いいでしょう。
私が自分なりに考えて選んだ生き方については下記の記事からご覧ください。
まとめ
HSPを知って3年経とうが、子どもが生まれようが、転職しようが引っ越ししようが私の気質は変わりませんでしたし、HSPスコアも3年前とまったく同じでした。
つまり周りがいくら変わっても自分の気質は変わっていなかったのです。
でも、HSPを自覚したのが私の場合30過ぎてからですが、もっと早く知れていれば自分の立ち回り方も少し変わっていたかもしれません。
HSPだから社会で成功できない、活躍できないということはありません。
今HSPで苦しんでいる人、生きづらさを抱えている人は繊細さの影響が及びにくい自分のフィールドを見つけて穏やかに暮らしていかれることを願っています。
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