こんにちは、ブルです。
HSPはその繊細さゆえに、営業に向いていないと私は思っています。
きついノルマに加え、上司から詰められたりお客様に頭を下げ続けなければならないというとても神経をすり減らす仕事だからです。
HSPの私自身、営業を経験した際は精神的に疲れ果ててしまったことがあります。
とはいえ今のご時世、職種を選り好みできないケースもあるでしょう。
営業職にも様々あり、中にはHSPでも働きやすい営業職もあるため紹介していきます。
営業が嫌なのに営業職を選んでしまう理由
じゃあ営業以外の職を探せばいいと言われればそれまでなのですが、営業職は「学歴、年齢、職歴、資格問わず、未経験OK」など門戸が広いため、採用してもらえるのならと営業を選んでしまうこともあるのではないでしょうか。
また、営業は離職率が圧倒的に高いため、募集している企業が多いのも事実です。
営業スキルがない人に対しても、「営業経験があるあなたにぜひ!」とオファーやスカウトを延々と送り続ける企業が後を絶ちません。
営業を使い捨てにしている感がにじみ出ていて営業界の闇を感じます。
そんな根拠のない誘いに、「自分ももしかしたらやれるかも!」と根拠のない自信を抱き、「無職よりまし、とにかく早く職に就かないと」と応募して採用されるケースもあるでしょう。
入社1年目から高給が期待できる
営業職の最大のメリットは、給料の高さです。
通常の固定給に加え、業績に応じて歩合、インセンティブといった手当がつく会社は多く存在します。
就職、転職サイトを見ると、営業職は初任給から高めの給料を設定している会社が多いのではないでしょうか。
ブラックかどうかはさておき、募集要項のキャッチコピーで「入社1年目から年収1,000万超え可能」というような高給を売りにしている会社も少なくありません。
未経験OK・年齢問わずの会社が多い
20代などの若者であれば就職・転職先も豊富にあるでしょうが、30代も半ばを過ぎてくると、年齢が高いという理由だけで書類選考で落とされ、面接の機会すら与えてもらえないこともあるのです。
実際、34歳以下、35歳以下などと年齢でラインを引いている会社もよく見かけます。
また、経験者しか募集していないところに職歴の浅い若者が就職することも困難でしょう。
そのような時に、ある程度給料が高い仕事に就きたいとなると、営業の選択肢が多くなるのが現実でしょう。
HSPが向いている営業職とは
営業職は大きく二つに分けることができます。
法人営業は、主に会社や個人事業主に対してサービスを販売するのに対し、個人営業は一般の家庭や個人に対してサービスを売り込みます。
HSPは法人営業より個人営業の方が向いている?
法人・個人営業どちらも経験している私から申し上げると、HSPは個人営業の方が向いていると思っています。
法人営業の特徴
法人営業ですと、営業する相手は決裁権を持っている人が多いです。
つまり、社長や役員、役職者との商談がメインとなるケースがほとんどでしょう。
また、販売する商材内容も一般家庭向けの商材と比べると難しいものが多いことに加え、企業側からレベルの高いプレゼンテーションを期待されているかもしれません。
私の経験上、商談相手が一番多い時で社長、役員含めて5人を目の前に営業をしたことがありますが、本当に緊張したのを覚えています。
質問攻めに遭い、その場で答えられず持ち帰りとなった時、先方から非難されることもあれば、満足のいく商談ができなかったとがっかりしてしまうこともありました。
そのような状況が続く法人営業だと、HSPは過度に緊張したりストレスを感じることでしょう。
個人営業の特徴
メジャーなところでいうと、不動産、リフォーム、保険の営業などが挙げられるかもしれません。
個人営業の場合、相手にするのが会社ではなく個人のため、法人との商談と比べると少し砕けた雰囲気になります。
商談相手も一人の場合がほとんどです。
当然相手次第ですが、雑談などもしやすくフランクなコミュニケーションが取れることもあるでしょう。
また、個人営業の場合、販売するサービスも家の人にわかりやすいものが多い為、法人営業ほど知識を詰め込んでいなければならないということも少ないといえます。
私はリフォーム営業の経験がありますが、商談相手が組織ではなく個人のためそこまで緊張するということはありませんでした。
おすすめ1. 反響営業
反響営業とはすなわち、問い合わせがあった相手への営業です。
営業と聞くと、新規開拓するためにテレアポをしたり飛び込み営業のイメージが強いかもしれません。
しかし、最近はWEBサイトで問い合わせをしやすくなっていたり、企業が広告を出すことにより問い合わせが増え、営業活動がしやすくなっているのも事実です。
こちらからのプッシュ(押しの)営業ではなく、プル(引く)営業のため、問い合わせが来るのを待っていればいいのです。
また、問い合わせをしてくる人というのは当然サービスに興味がある人がほとんどなわけですから、受注確率も高く成果もあげやすいでしょう。
傷つきやすいHSPにとっては、断られて当たり前のプッシュ営業よりも、実のある話がしやすいプル営業の方が精神衛生上よいです。
会社によってはテレアポ・飛び込み営業一切なし、反響営業のみという求人も存在するため、根気強く探してみるのもいいかもしれません。
おすすめ2. 既存営業
既存営業とはすなわち、既に自社のサービスを導入済のお客様に対して、二次商材を販売したりして売り上げをアップさせることです。
既に関係が構築できている自社顧客に対しての営業のため、商談相手が決まった担当の場合がほとんどです。
そのため、最初は緊張するかもしれませんが、回数を重ねるごとにリラックスして営業をすることができるようになるでしょう。
特にHSPは対人関係において緊張したり疲れることが多い為、新規営業と比べて精神的負担が少ないといえます。
新規営業と比べると求人数は少ないですが、探せばきっとあるはずです。
おすすめ3. ルート営業
ルート営業とは、既存営業と同じで自社顧客が相手になります。
ルート営業は決まった曜日・時間に取引先に社用車やトラックなどで伺い、何かしらの業務(配送・点検等)+営業を行うというスタイルが基本です。
例えば、週に一回食材や日用品などをトラックで個人宅まで配達してくださる某組合さんが良い例です。
メイン業務は商品を届けるというルート配送になると思われますが、一方で組合への勧誘活動や共済の推進といった営業活動を行っているのを目にします。
上記はどちらかというとメインがルート配送で、サブがルート営業になると思いますが、その逆もあるでしょう。
いずれにせよ既存営業と比べると、ノルマが少ない場合が多いです。
営業以外にもこなす業務があるため、営業成績があげられなくても、「今日一日何の仕事をしていたんだろう」という風に落胆することもないでしょう。
ノルマが少ない分、歩合やインセンティブがそもそもなかったり、あったとしても額が少ない場合もあります。
求人も一定数存在しておりますが、運転免許必須のところが多いため、募集内容はしっかり確認しましょう。
おすすめ4. リモート営業(在宅テレワーク)
リモート営業とは、客先に出向く通常の営業と違い、パソコン(スマホ、タブレット)を使ってオンラインで相手のパソコンとつなぎ、営業をする方法です。
そして在宅テレワークとは、文字通り家で電話業務に就くということになります。
個人的に在宅勤務はHSPに一番おすすめです。
まず、通勤だけで体力を消耗するところが通勤時間に0になるため、通勤に使っていた体力を業務に注ぐことができるでしょう。
また、周囲の人の目がないというのもHSPにとって最高の環境となります。
電話営業というのは相手の顔が見えない分話術や熱意などが必要になってきますが、繊細なHSPは周りに他の社員がいたりすると自分の会話が聞かれていると思い、トークにこもる力も半減します。
しかし、在宅であればお客さんと一対一で向き合うことができるため、恥ずかしがることなく自分の能力を最大限に発揮することができ、成果もあがりやすくなるでしょう。
カメラも気にしなくていい
中にはパソコンのカメラでお互いの顔を画面上で見ながら話すということに抵抗を覚える方もいるかもしれません。
しかし、実際のリモート営業でカメラを使うので最初の数分と最後の挨拶くらいでしょう。
というのも、最初の挨拶をしたらすぐに営業内容に移るからです。
通常の営業であればアイスブレイクなどに時間を割くことも多いですが、リモート営業となるとビジネスライクに淡々と進むことが多いため、本題に入るまでの時間も普通より短いといえます。
つまり、挨拶がすめばすぐにカメラをオフにして、用意している営業資料に画面を切り替えることになるため、本題を話している時にこちらの顔が見られているということもないのです。
となるとこちらも営業資料に目を落としながら話ができるため、スムーズなトークが期待できます。
※使用するツールによっては画面脇に小さく顔が表示されるままになったりしますが、大抵はカメラを手動でオフにできます。
リモートや在宅勤務でもインセンティブや高収入が期待できる
電話営業・オンライン営業のメリットは、交通費がかからなかったり、移動時間短縮になることから大幅な経費削減となります。
その分、電話営業で上がった成果に対してキャシュも大きくなります。
アポが1件取れたらいくら、契約が取れたらいくら、などと通常の給料に加えてインセンティブが支給されることがほとんどでしょう。
それが家にいながら一歩も外に出ず、更に歩合給までもらえるとくればこれほどHSPにとっておいしい仕事はないのではないでしょうか。
最近ではリモート営業やコールセンター業務を在宅でさせてくれる会社が続々と増えているため、今まさに狙いどころといえるでしょう。
まとめ
私は今回おすすめした4つの営業職全てを経験し、携わった期間は合計すると約8年になります。
決して長い期間とはいえませんが、すぐに辞めてしまった新規営業職時代と比べるとマシですし、精神的にもずいぶん安定していたように思えます。
営業のいいところは、社内に一日中缶詰めではなく一人で外に出ることができるため、息抜きになることから、HSPに向いている面もあるということを覚えておきましょう。
今回は、繊細なHSPでも働きやすい営業職について紹介しました。
職が見つからない、転職、就職に困っているという人は、「営業は嫌!」と鼻から決めつけるのではなく、少し選択肢の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
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