こんばんは、ブルです。
以前TwitterでHSS型HSPの方が、
「大規模の会社と小規模の会社、自分にはどちらが向いていますか?」
という質問を投げかけているのを見かけました。
その方がどのような方か、短いツイッターの文面からだけではわかりませんが、一般的なHSS・HSPの傾向から結論をいうと、関わる人間次第だと私は思っています。
私は繊細且つ好奇心旺盛なHSS型HSPを自覚しており、誇れることではありませんが、30代半ばで転職回数も7回と多いです。
その代わり、1000人以上の会社から200人ほどの会社、10名以下の小さな会社まで様々経験してきました。
その上で、大規模・小規模それぞれのメリット、デメリットを自身の経験から思いつく限り書いてみたいと思います。
※この記事では大規模な会社=大人数、小規模な会社=少人数という認識で書いていきます。
小規模な会社での経験
一番小さい規模だったのは客室100部屋ほどを有するホテルで働いていた時でした。
社員構成は支配人、副支配人に加え6名の正社員スタッフ。
私はその6名の正社員スタッフのうちの一人でした。
たったそれだけしか人数いないの?と思われるかもしれませんが、ホテル内のレストランやその他サービスはテナントで別会社が入っており、客室清掃なども委託会社が行っていましたので驚く数字ではありません。
また、ホテルのオープニングスタッフだったこともあり、正社員スタッフの同期とは年齢は違えどスタートが皆同じとなり、社歴からくる上下関係もなく居心地のよいものでした。
そのため同期との関係はすこぶるよかったものの、支配人からのパワハラがひどく結果2年と持たず退職するという結果になりました。
※ホテル時代の詳しい内容はコチラの記事に書いています。
HSPが小規模な会社で働くことのメリット
- 良くも悪くも関わる人間が少ないため、交友関係が狭くなり深い仲を築ける
- 代表(社長、オーナー)と距離が近く意見が届きやすい
- 大勢の「目」がないため緊張しやすいHSPにとって楽
HSPが小規模な会社で働くことのデメリット
- 社内イベントなど欠席すると目立つため断りにくい、または欠席すると罪悪感を抱きやすい
- 仲の悪い同僚ができた時、逃げ場が少ない
- 上司のパワハラ行為があると抜け出しにくい(密告しても密告元が誰かすぐわかり、その後会社に居づらくなる)
- HSS型の場合、飽きっぽいところ(狭くて深い交流よりも広くて浅い交友を求める)があるため刺激が足りなくなる
- 少数精鋭のため必然的にマルチタスクが発生しやすい
- 同僚が少ない分、関係悪化を恐れ変に気を遣ったりと疲れる
- ライバル視するようになってしまうと息が詰まる
大規模な会社での経験
私がいたのは1000人以上のIT企業でした。
1000人規模の会社と聞くと、気の小さいHSPにとっては数字に圧倒されるかもしれません。
しかし、大きい会社だとまず本社、支店、営業所などに分かれ、そこから部署で分かれ、更に少数のチームに分かれることになるでしょう。
私がいた会社も全国に拠点を持っている会社だったため、東京本社だと400人程度の社員構成です。
ワンフロアに数百人もいるオフィスを歩く時は周囲の目が気になりいつも緊張していました。
しかし、ひとたび席についてしまえば他部署とはパーテーションで仕切られており、デスクワークに集中していればよその部署の光景もそこまで気になることはありませんでした。
それに業務は各部署でしっかり分業されていたため、他部署と業務上関わるというのは管理職にでもならない限りほとんどありません。
HSPが大規模な会社で働くことのメリット
- 分業制になっていることが多く、ひとつの業務に集中できる
- ジョブチェンジ制度・FA制度があることが多い(他部署への異動)
- パワハラ・セクハラ等の通報制度がしっかりしており、役員クラスにまで声を届けられることがある(密告がばれてあたりがきつくなったらまた通報できる)
- 気まずい同僚がいても他にもたくさんの同僚がいるため逃げ道も多い
- 会社のイベントや飲み会を断りやすい(他にも欠席者のいる確率が高いため)
- 刺激を求めるHSSの場合、ある程度人数がいるほうが長続きしやすいかも
HSPが大規模な会社で働くことのデメリット
- 関わる人間すべてとの関係に気を遣うため、人が多いほど気疲れする
- 人混みが苦手な場合、広いオフィスと人に圧倒されたり緊張する
- 多くの人が視界に入る場所で勤務となると集中しにくい
- 多くの人がいる中での発言を躊躇してしまう(目立つ存在になりにくい)
これから転職を考えているHSP、HSSの方へ
ここまでで、私の主観から大きな会社、小さな会社、HSPが働くにはどちらが向いているかについて考えました。
見返してみると、小規模な会社より大規模な会社の方がメリットは多く、デメリットは少ないという結果となりました。
小規模な会社で働いた時よりも、大規模な会社で働いた時のほうが勤続年数も圧倒的に長かったのも事実です。
小規模な会社で働く際は、上司や同僚との人間関係がうまくいかなければそこから先の逃げ道が少なく、長く居続けることは精神衛生的によろしくありません。
それに比べ大規模な会社だと人間関係の不和からくる逃げ道も多いですし、デメリットに関しては知恵を働かせて回避することも可能でしょう。
例えば人がたくさんいて周囲の目が気になるという人がいれば、パソコンのモニター位置を少し高くするだけで向かいの人が視界から消えます。
隣の人、斜め向かいの人が気になるようであればパソコン本体の上にカレンダーを置いたり、私物を置くことで視界を遮ることもできるでしょう。
大きな会社だとその分人も多いのでけっこうやってる人も多いです。
また、人が多いと緊張するという人であれば、デスク周りを自分用にカスタマイズして気分を落ち着けることもできるでしょう。
家族や飼っているペットの写真を飾ったりする人もいれば、好きなアイドルやアニメキャラでデスクをかためている人なんかもいます。
余談ですが大きな会社にいた時、同僚にアニヲタがいて机上がラブライブグッズですごいことになっていたのを覚えています。
このように、まずは自分の空間づくりをすることもおすすめです。
まとめ
結論、大きい会社にいようが小さかろうが、毎日の業務で密接に関わる人間は少数であることが多いということです。
つまり何が言いたいかというと、人間関係という点でいえば1000人規模の会社でも、体感上はごく小規模な会社とそう変わらないということです。
そして一番重要なのが冒頭にも述べた人間関係です。
HSPは仕事内容や待遇・条件といったものよりも、居心地重視で一緒に働く人との関係に気を取られがちです。
ですから人間関係さえ良好であれば心が安定し、退職しなければならないほどに疲れ果ててしまうこともそうはないでしょう。
しかし、そもそも採用される際、会社の人間とうまくやっていけるかなどわかろうはずもありませんよね。
もし心配なのであれば、あらかじめできる限り会社の内情を把握しておきましょう。
下調べとして会社のホームページで規模を知り、口コミサイトで従業員のリアルな声が聞けるかもしれません。
また、面接時に具体的な配属部署の人数や上司の人柄、募集背景や離職率なども聞いてみるといいかもしれません。
大きな会社であれ、小さな会社であれ、不安材料をできるだけ潰して長く落ち着いて働ける会社を見つけたいものですね。
HSP、HSS型HSPに向いている職種についてそれぞれ記事を用意していますので下記よりぜひご覧ください。
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